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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

セッション SPE_INVITE  特別講演
日時: 2013年10月19日(土) 13:00 - 13:45
部屋: 一般教育棟A棟 A21 (→地図)
座長: 塚田 啓二 (岡山大学大学院自然科学研究科)

SP-1 (時間: 13:00 - 13:45)
題名[特別講演] 酸化鉄材料の新展開 -備中吹屋ベンガラから微生物由来酸化鉄まで-
著者高田 潤 (岡山大学大学院自然科学研究科/JST CREST)
Pagepp. 1 - 2
KeywordAl置換酸化鉄, 赤色顔料, 吹屋ベンガラ, 微生物由来酸化鉄, アモルファス・ナノ粒子
Abstract本講演では、酸化鉄材料に関する2つの異なるテーマを紹介する。最初に、日本の伝統的な酸化鉄α-Fe2O3赤色顔料である「備中吹屋ベンガラ」の美しい赤色の謎についての材料科学的研究を説明する。その結果に基づいて吹屋ベンガラの復元を目指した新規赤色酸化鉄(Al置換ベンガラ)の研究開発を紹介する。次に、微生物が常温水中で作る中空チューブ状の酸化鉄のユニークな特徴と驚くべき機能を紹介する。特に、微生物由来酸化鉄は人工的に作製が困難である様々な特徴を持つ。身近で観察できるこの微生物由来酸化鉄は、これまで美観を損なうなど嫌われモノであったが、我々はこれを未開拓の機能性未来エコ材料として注目して研究を展開している。