題名 | 白金ナノ薄膜の水素応答評価 |
著者 | *武市 修蔵, 奥井 貴博, 牛田 祐貴 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻計測システム工学研究室), 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | p. 419 |
Keyword | 水素センサ, 白金 |
Abstract | これまで,主要なエネルギーとして,化石燃料が使用されてきたが,資源の枯渇や環境問題などから,クリーンなエネルギーとして水素エネルギーが注目されている.しかし,水素は広い爆発濃度範囲を有しており,さらに非常に小さく漏出しやすいという問題点から,検知するためのセンサが必要である.本研究では,水素の触媒金属である白金薄膜を使用した抵抗変化式水素センサを提案した.基礎特性の評価として,水素に対する白金の膜厚依存性を評価した.そして実用的なセンサの開発を目的とし,白金とガラスの接着性の向上のため,チタンを使用し,電気抵抗測定時における印加電流値を変化させた場合の水素応答を比較.評価した. |
題名 | 明るさに依存しない衛星画像の植被率推定法 |
著者 | *松尾 多加慶, 伊藤 征嗣, 小黒 剛成 (広島工業大学) |
Page | p. 420 |
Keyword | LANDSAT-7/ETM+, 2回散乱モデル, 単位ベクトル, 植被率推定 |
Abstract | 近年,地球温暖化などによる環境問題が問題視されている。そこで,衛星画像を解析し広域に土地被覆状態を把握することで,環境問題の対策に活用することができる。1画素内に森林と土など複数の物体が混在している画素をミクセルと呼び,ミクセル内の植被率を推定することが本研究の目的である。 本研究ではLandsat-7/ETM+衛星画像に2回散乱を考慮した非線形モデルを適用し,さらに単位ベクトルを適用することで,明るさによる影響の低減を行った。また,推定した各係数から2回散乱の効果を検証する。 |
題名 | 屋内向け高精度位置検知システムの開発 |
著者 | *横林 亮介 (中国電力株式会社 エネルギア総合研究所), 河野 公則, 河野 実則 (有限会社アール・シー・エス) |
Page | pp. 421 - 422 |
Keyword | 屋内位置検知システム, 到達時間差, マルチパス, RFIDタグ |
Abstract | 当社は,屋内における危険箇所への接近防止といった安全対策等の用途に向けた高精度の位置検知システムの研究開発を行っている。当社の位置検知システムは,2.4GHz帯無線を用いた到達時間差:TDOA(Time Difference of Arrival)の技術に基づき,安全対策等の用途に要求される精度数十cm程度の条件を満たすことができる。今回は,位置測定値に与えるマルチパスの影響評価について示す。 |
題名 | EDLCを用いたセンサネットワーク実証試験機の試作 |
著者 | *田中 直樹, 飯塚 育生, 福間 眞澄, 福島 志斗 (松江工業高等専門学校), 内田 孝幸 (佐藤工務所) |
Page | p. 423 |
Keyword | 太陽電池パネル, EDLC, ワイヤレス, センサー, ネットワーク |
Abstract | 本研究では,太陽電池パネルと数WhのEDLCを組み合わせた電源を用いて,中山間地域での気候や災害状況を無給電で連続的にモニタリングできるワイヤレス・センサーネットワーク(WSN:Wireless Sensor Network)の実証試験を行う。 |
題名 | 温室効果ガスの濃度測定が可能な光空間通信装置の開発 |
著者 | *佐藤 雅典 (福山大学大学院 工学研究科), 香川 直己 (福山大学 工学部) |
Page | p. 424 |
Keyword | 空間光通信, 分光法, キャリアプラズマ効果, 波長変化速度, DFBレーザ |
Abstract | 通信インフラの整備に伴い、ビル間通信やラスト1マイル問題の解決手法として注目されている空間光通信網を利用して、広い領域の地表から発生するメタン等の温室効果ガスを接地境界層への輸送量を無侵襲かつ実時間で測定できる計測システムを提案し、空間光通信・ガス濃度同時計測システムの開発および試験運用を行っている。半導体レーザの直接周波数変調を使用して、吸収分光を行うため、レーザの波長変化速度を調べた。その結果、MHzオーダーまで波長掃引が確認できた。 |