題名 | 衛星搭載二周波降水レーダによる降雨強度推定精度改善のための雨滴粒径分布モデル化 |
著者 | *渡邊 祐里子, 下舞 豊志, 古津 年章 (島根大学大学院総合理工学研究科) |
Page | pp. 405 - 406 |
Keyword | DSD, 降雨強度, LNモデル, DPR, リモートセンシング |
Abstract | 2014年に打上げ予定の二周波降水レーダ(DPR)では,2つの積分降雨パラメータが観測できる.しかしレーダで直接降雨強度(R)の観測はできず,観測したパラメータからRの推定を行う際に雨滴粒径分布(DSD)の情報が必要となる.しかしDSDもレーダでの直接観測は不可能でありモデル化が必要となる.DSDのモデル化では3つのパラメータが必要とされているが,DPRでは2つのパラメータでのモデル化が必要である.本研究ではレーダ降雨強度推定の為,より正確なDSDモデルの検討が目的である.既存の2パラメータLNモデルを2パラメータガンマモデルと比較し,有用性を検討する.さらに,新たに3パラメータLNモデルを2パラメータ化する手法としてPCAモデルを検討する. |
題名 | スマトラにおけるTRMM/PR Ver7データと地上降雨レーダー観測データとの比較 |
著者 | *木上 祐輝, 下舞 豊志, 古津 年章 (島根大学大学院総合理工学研究科) |
Page | pp. 407 - 408 |
Keyword | TRMM, 降雨レーダー, Xバンドレーダー, スマトラ, Z因子 |
Abstract | TRMM/PR観測データの2A25プロダクトと地上降雨レーダーであるスマトラ・コトタバンに設置のXバンドレーダーとのZ因子観測結果の比較を行った.その結果,全体的に2A25プロダクトで過大評価され,35dBZを超える際に,過小評価される傾向が見られた.このことから,TRMM/PR観測結果に降雨の非一様性(NUBF)が影響しれいる可能性があることがわかった.また,Xバンドレーダーの観測においてクラッターが見られたため,クラッターの処理を行い,さらにGAW観測所の降雨観測データより降雨強度推定の較正を行った.今後,NUBFのZ因子推定における影響評価,降雨強度の比較・検証を行うことで,TRMM/PRのさらなる精度向上が期待できる. |
題名 | 簡易型全天カメラの製作および得られた全天雲画像による小規模大気波動の抽出 |
著者 | *松田 真海, 下舞 豊志, 古津 年章 (島根大学大学院総合理工学研究科) |
Page | p. 409 |
Keyword | 大気波動, 重力波, 対流圏, 全天カメラ, 雲 |
Abstract | 大気波動は地球上の環境に影響を与えている.下部成層圏より上では大気重力波が頻繁に観測されているが,その励起源と推測されている対流圏内では波動の振幅がとても小さく直接観測することが困難である.そこで簡易型全天カメラを製作し,ある条件によっては対流圏内でも波状雲として波動が可視化されることがあることを利用して雲画像から波動抽出を試みた.試験的にカメラを設置したが,波状構造を観測することができた.雲の高度を決定することは困難なのでまずは2kmに雲が存在すると仮定して画像の投影を行い波動抽出を試みたところ,波長520m,位相速度4m/sということがわかった.今後そのほかの波のパラメーターについても抽出していく. |
題名 | Arduinoを利用した水質バイオアッセイデータ集約システムの提案 |
著者 | *平井 勇大, 平野 旭 (呉工業高等専門学校), 曽 智, 辻 敏夫 (広島大学大学院工学研究院) |
Page | pp. 410 - 411 |
Keyword | バイオアッセイ, 呼吸波, Arduino |
Abstract | バイオアッセイとは生物の反応から環境の変化を検査する手法であり,水質検査では一般的に魚類が用いられる.魚類の生体信号は毒性に対して敏感な変化を示すことから,水質汚染の早期発見が期待され,これまでに数多くの研究がされてきている.バイオアッセイを目的として魚類の生体信号を計測する場合,信号増幅器や,AD変換ボード,データの記録および信号パターンから水質異常を判別するためにパソコンが必要となる.医療用途の高価な生体信号アンプなどを使わずにシンプルなシステムで信号が計測可能となれば,各地の水道管理局へのバイオアッセイ装置の導入が加速する.本発表では,各種入出力ポートを備え,近年注目を集めているマイコンボードArduinoを用いて,生体信号の計測および計測データをサーバへ集約するシステムを提案する. |
題名 | 保温材下配管外面欠陥の磁気的検査装置の開発 |
著者 | *春日 基志, 橋本 源基, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学) |
Page | p. 412 |
Keyword | 非破壊検査, パルス渦電流法, 保温材下配管 |
Abstract | 現在,日本の石油コンビナートで用いられている保温材被覆配管は,50年以上使用されているものが多く,老朽から漏洩事故が年々増加している.配管の漏洩は,工場の運用に深刻な影響を与えるため定期的な検査を行い,欠陥を早期に発見する必要がある.しかし,保温材下配管に対する非破壊検査法はまだ確立されていない.破壊検査は,多くのコストや時間,また破壊による疲労などが懸念されるため,定期的な検査には不向きである.そこで,本研究では保温材下配管を対象とした,パルスリモートフィールド探傷法での非破壊検査装置の開発を行った. |