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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1503  11. アンテナ・電磁波-(3)
日時: 2013年10月19日(土) 14:00 - 15:05
部屋: 一般教育棟D棟 D33 (→地図)
座長: 大久保 賢祐 (岡山県立大学)

11-11 (時間: 14:00 - 14:13)
題名変換電磁気学に基づく2次元共振器の共振モード制御について
著者*永山 務 (山口大学大学院理工学研究科物質工学系専攻), 真田 篤志 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 393
Keyword変換電磁気学, メタマテリアル, 共振モード制御
Abstract一般に共振器の共振モードは構造により規定され,構造設計の自由度はない.しかし,変換電磁気学においては構造以外にも座標系の変換の自由度を持たせることができる。本稿では,変換電磁気学の概念に基づく共振モードの制御を実験的に試みた.

11-12 (時間: 14:13 - 14:26)
題名Cu粒子構造を用いた赤外領域周波数選択性媒質の作製
著者*藤井 厚志, 浅田 裕法, 小野 航太朗, 久保 洋 (山口大学大学院 理工学研究科)
Pagep. 394
Keywordメタマテリアル, 赤外領域, 微細加工
Abstract金属小片を平行に周期配列させた平行導体粒子構造においては電気・磁気的な複数の共振モードによって周波数選択性媒質(FSS)を実現することで,パターンに対して平行に偏波した入射波に対し高周波領域での広帯域な電磁波の遮断特性を得ることが出来る.本研究では,シミュレーションでの設計を基に微細加工技術を用いて構造体の作製を行なった.今回、金属膜としてスパッタ法により成膜したCuを用い、電子線直接描画ならびにドライエッチングによりFSSを作製した.FT-IRにより赤外領域での透過特性を測定したところ,0°偏波において、シミュレーションと近い周波数帯域において遮断特性が得られた.

11-13 (時間: 14:26 - 14:39)
題名高速差動線路の屈曲部におけるモード変換に平衡度が及ぼす影響の評価
著者*菅 翔平 (岡山大学大学院 自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 光電磁波工学研究室), 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagep. 395
Keyword平衡度, モード変換, 等価回路, 高速差動線路
Abstract我々は, 多導体線路系に対してモード分解を利用した解析手法を検討しており, モード変換を表現するモード変換励振源を含むモード等価回路をこれまでに提案している.この手法により導出される電信方程式には平衡度を表す電流配分率hが含まれる. 電流配分率は電磁界分布をある程度数値化したものであり, そのため電磁界のモードが表現可能である. 本論では,高速差動線路が屈曲するモデルを対象に,電磁ノイズ問題で原因となりやすいコモンモードの発生を回路で表現することで, モード変換の抑制に有効な対策を施すことを目標としている.本論では45度に屈曲する高速差動線路を対象に,屈曲部における平衡度の変化について我々の提案しているモード等価回路を用いて表現し,モード変換の度合いの変化との関係を調査した.

11-14 (時間: 14:39 - 14:52)
題名遺伝的アルゴリズムで設計されたRF-DC変換回路のフィルタ特性
著者*若林 伸一, 藤森 和博 (岡山大学)
Pagep. 396
Keyword無線電力伝送, RF-DC変換回路, 遺伝的アルゴリズム
Abstract近年,宇宙太陽発電システムSSPSや磁界結合型給電システムなどの無線電力伝送が注目されている.RF-DC 変換回路は無線電力伝送の能力を決定付ける重要なデバイスの1 つとなっているが,実装されるデバイスの非線形性や寄生リアクタンスなどのため,設計者により試行錯誤的に設計されてきた.そのため変換効率の高効率化などの最適化は困難な問題となっている.本研究では遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて自動設計されたシリーズ型RF-DC 変換回路において,入力フィルタの入出力特性と電流分布について検討を行った.その結果,我々が採用したGA による解は,回路理論上リーズナブルな解に収束していることを確認することができた.

11-15 (時間: 14:52 - 15:05)
題名並列接続された高周波整流回路の整流動作の解析的な基礎検討
著者*渡邉 航二, 藤森 和博 (岡山大学)
Pagep. 397
Keyword無線電力伝送, RF-DC変換回路, レクテナ
Abstract近年,磁気共鳴方式による無線電力伝送技術の実用化に向けた研究が盛んに行われており,送受電デバイス間距離の比較的近いアプリケーションが想定されている.この送受電デバイス間距離が,この方式を適用する上でのボトルネックとなっており,マイクロ波方式の近距離化で解決しようとする動きもある.マイクロ波方式は,宇宙太陽発電システムSSPSやエナジーハーベスティングからのスピンアウト技術であり,大電力の送受電を行う場合には,受電デバイスであるレクテナのアレー化は不可欠となる.今回は,レクテナに用いられる高周波整流回路を並列接続で使用することを想定し,整流回路の効率のばらつきによる動作を解析的に検討した。