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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1502  11. アンテナ・電磁波-(2)
日時: 2013年10月19日(土) 10:30 - 11:35
部屋: 一般教育棟D棟 D33 (→地図)
座長: 藤森 和博 (岡山大学)

11-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名導体棒により制御する導波管型可変電力分配器
著者*川乱 遼, 佐薙 稔 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 388
Keywordマイクロ波, 方形導波管, 同軸プローブ, 可変電力分配器
Abstract小型の可変電力分配器を実現するために、方形導波管中に挿入した複数の導体棒で制御する可変電力分配器を設計した。導波管中に同軸プローブを挿入することで、導波管を伝搬している電力の一部を取り出す。その際に分配比を可変にしつつ、整合をとるために3本の導体棒を挿入して、その長さを調節する。電磁界シミュレーションを用いることで、同軸線路への取り出し電力比を3.6%から99.4%の範囲で可変できる分配器を設計した。

11-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名PCBの電源層へのEBG構造とフェライト膜の導入による無線通信品質改善
著者*石村 賢太, 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾 (岡山大学大学院自然科学研究科), 近藤 幸一, 吉田 栄吉 (NECトーキン株式会社)
Pagep. 389
Keyword平行平板共振, EBG構造, フェライト膜
Abstract平行平板構造の電源/グラウンド層を有するプリント回路基板上に, 高速スイッチングするディジタル回路と無線通信を行う高周波アナログ回路が搭載された場合, IC/LSIの電源-グラウンド端子からの高周波ノイズ電流により平行平板構造が励振されて生じるEMIが生じる.またEMIによる高周波アナログ回路のパフォーマンス低下という自家中毒の問題が生じる. 本報告では, EMI抑制と電源品質維持の両特性を満足させるEBG構造と磁気損失効果のあるフェライト膜の組み合わせた提案構造が, 自家中毒の問題を軽減できるかを確かめるため, 市販の無線通信モジュールを用いた評価系に適応し, 提案構造が有効であることを確認した.

11-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名左手系フェライト導波管に関する一考察 ― 基板を交互に磁化した場合 ―
著者*國重 悠太, 大久保 賢祐, 岸原 充佳, 滝本 裕則 (岡山県立大学)
Pagep. 390
Keyword左手系線路, フェライト, 表面波モード, しゃ断導波管
Abstract方形導波管のしゃ断帯域における負の実効誘電率と磁化されたフェライトによる負の実効透磁率を利用した左手系(LH)フェライト導波管(LHFWG)を用いた磁気同調性フィルタや移相器が提案されている.筆者らは負の実効透磁率の帯域でフェライト基板を伝搬する表面波モードを考慮した数値計算を行い,基板を周回するように伝搬する表面波と基板間のエバネッセント界の連鎖によってLHモードが伝搬することを明らかにしている.本稿ではLHFWGの単位セルの磁化の方向を交互に入替えた場合について数値計算を行い,散乱パラメータおよび界分布からLHモードによる伝送帯域が現れることを明らかにしている.

11-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名遮断領域導波管に横幅の広いスタブを取り付けた右手/左手系複合線路の等価回路表現
著者*山根 政紀, 久保 洋, 真田 篤志, 山本 綱之 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 391
Keyword導波管, 等価回路, 右手/左手系複合線路
Abstract遮断領域導波管にスタブを周期的に取り付けた導波管型右手/左手系複合線路が提案されている. この線路を設計する場合, 電磁界シミュレータが利用されるが, 特性を把握する上で等価回路も重要である. 本稿では, 導波管の下面に横幅の広いスタブを付けた構造の右手/左手系複合線路の等価回路を検討する.

11-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名マッシュルームメタ表面の異常吸収特性に関する一検討
著者*永井 翔太郎, 真田 篤志, 山本 綱之, 久保 洋 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 392
Keywordメタ表面, 吸収, 分散特性, メタマテリアル, マッシュルーム
Abstractマッシュルームメタ表面はブリルアンゾーン中のガンマ点付近で外部からの入射波に対し入射角度に選択的な強い吸収(異常吸収)を示す. この異常吸収は面内伝搬波の分散特性に起因すると考えられるが, その関係はまだ詳細には検討されていない. 本稿では, 異常吸収周波数と面内伝搬波の分散特性との関係について検討し, 異常吸収は面内伝搬波のうち並列モードに起因することを数値的に確認した.