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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1303  4. 電気機器・電気応用-(1)
日時: 2013年10月19日(土) 14:00 - 14:39
部屋: 一般教育棟D棟 D31 (→地図)
座長: 河野 丈治 (中国電力)

4-1 (時間: 14:00 - 14:13)
題名リング型積層構造高温超電導バルク体を用いた小型NMR装置用マグネットにおける鉄リングを使用した磁場補正の基礎研究
著者*宮澤 大輝, 北村 秀憲, 石塚 大輝, 林 奈津希, 金 錫範 (岡山大学 工学部)
Pagep. 354
Keyword超電導, NMR, 高温超電導バルク体
Abstract近年,核磁気共鳴(NMR)分光法はタンパク質の機能・構造解析に有効なツールとして注目され,装置の性能向上が進められている.現在,装置の高磁場化が進められる一方で装置の大型化,高コスト化により個人が手軽に使用できる装置とは言えないのが現状である.そこで我々は,NMR装置のコンパクト化,低コスト化を目的として高温(酸化物)超電導バルク体を用いた,要求される磁場強度が1.5Tと磁場均一度が150ppmであるNMR relaxometry装置の開発を目指した研究を行なっている.本研究では,鉄リングを用いた磁場補正を行うことで磁場均一度の向上を図ったのでその結果について報告する.

4-2 (時間: 14:13 - 14:26)
題名非接触型の回転軸を有する超電導回転機に関する基礎研究 (その1; 永久磁石の個数による浮上力特性)
著者*中村 幸平, 藤井 義治, 金 錫範 (岡山大学工学部), 小野寺 宏 (CREST)
Pagep. 355
Keyword超電導, 非接触, 磁気浮上
Abstract磁場中冷却法により着磁された高温超電導バルク体は,超電導本来の特性である完全反磁性とバルク体自身に捕促した磁場を同時に持つようになる.従って,磁場が捕捉された高温超電導バルク体は,反磁性体と高温超電導マグネットで構成されるMixed-μ方式の浮上原理と非常に酷似し,強磁性体を浮上させることが可能となる.そこで,我々は,高温超電導バルク体を用いた非接触型回転機の開発を行っている.開発する非接触型回転機は,摩擦,摩耗によるエネルギー損失の心配がなくなると共に,これらに起因する粉塵やほこりなどの問題がないため,半導体製造工程のスピンコーターなどで使われることが可能となる.本研究では,リング形状の高温超電導バルク体を用いた非接触型回転機の浮上特性と内部磁場の関係性について実験的に検討を行ったので,その結果について報告する.

4-3 (時間: 14:26 - 14:39)
題名非接触型の回転軸を有する超電導回転機に関する基礎研究(その2;浮上システムの構造設計に関する検討)
著者*高橋 将人, 池上 貴範, 金 錫範 (岡山大学 工学部), 小野寺 宏 (CREST)
Pagep. 356
Keyword超電導, 浮上システム
Abstract非接触浮上技術には機械的摩擦がないため,エネルギーロスがなく,メンテナンスの必要が軽減されるといった利点がある.そのため,微粒子ダストを嫌う真空室やクリーンルームにおいても非常に有用である.それらの理由から,静電気力,圧力,超音波,空気圧,磁力を用いた非接触浮上技術の研究が多く実施されている.中でも,磁力を用いたものは比較的大きな浮上力の生成と制御しやすい利点をもっている. 本研究では,その非接触回転技術として,高温超電導バルク体と永久磁石を組み合わせた非接触回転装置を検討している.そこで,浮上システムの構造設計について検討を行ったので報告する.