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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1202  28. 教育・研究-(2)
日時: 2013年10月19日(土) 10:30 - 11:35
部屋: 一般教育棟D棟 D25 (→地図)
座長: 吉長 裕司 (三井造船)

28-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名英単語学習教材の適応配信手法の提案
著者*栗栖 大輝 (広島工業大学大学院工学系研究科), 松本 慎平, 秋吉 政徳, 荒木 直樹 (広島工業大学情報学部)
Pagepp. 323 - 324
Keyword英語学習, プッシュ配信, 項目反応理論, 適応配信
Abstract著者らはこれまで,利用者対応型学習環境の構築を目指して研究を進めている.習得した知識の活用の場を利用者の到達度に応じて提供するためには,まず教材の自動配信により知識の定着を図る必要があると考え,学習教材の自動配信システムの開発を行った.英語学習の支援を目的に研究を進めており,多岐選択式テストに基づく英単語学習をシステム側から継続的にプッシュ提供できる.以上により知識の習得が可能となるが,知識定着に対する学習者のモチベーションを維持させることが重要となる.そこで本稿では,項目反応理論を用いた英単語学習教材の適応配信手法を提案する.予備実験の結果からは,学習者の能力値に応じた傾向が確認された.

28-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名OPアンプの学習を目的とした学生実験におけるSoftOscillo2の活用
著者*平野 旭, 外谷 昭洋, 横沼 実雄, 田中 誠 (呉工業高等専門学校)
Pagepp. 325 - 326
Keyword学生実験, OPアンプ, TINA
Abstract呉工業高等専門学校電気情報工学科の学生実験は,基礎的な法則や理論について電気計測実験を行うことで,測定器具の取り扱いやデータ処理の習得,各種理論の検証を主な目的としてきた.この学生実験のありかたを平成24年度から抜本的に見直し,ものづくり技術者の素養を身に着けることを目的とした実験内容に移行しつつある.全ての学生に低学年の段階から電子回路製作に親しんでもらうため, 1テーマ3時間のOPアンプ実験を平成24年度から3年生後期に導入した.実験も1人1人が実際に回路を組み,入出力波形も各個人ごとに観測するものとした.しかし,同時に実施している他の実験テーマの影響もあって,入出力波形を観測するための発振器とオシロスコープが圧倒的に不足した.そこで,(株)デジタルフィルターの「SoftOscillo2」を導入することで設備不足対策,また,そのツールを自学自習に結びつけさせること目的として実施したOPアンプ実験の内容およびその結果について報告する.

28-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名根源的網羅思考の機能
著者*高原 利生 ((なし))
Pagepp. 327 - 328
Keyword粒度, 矛盾, 弁証法, 網羅
Abstract矛盾を全ての運動の動的構造とし、変化の型を網羅する根本的変更や、粒度管理のための根源的網羅思 考の構築を、数年来行ってきた。 本稿は、根源的網羅思考とそれがもたらす機能の検討を続ける。 事実とそれに関係する全てを網羅した認識から見えてくる可能な価値、目的がある。これは今から努力すれば可能なものである。これが、実用上新しいことを起こすために最も重要である。

28-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名制御学習のための遠隔体験学習システムとライントレーサ・シミュレータの開発
著者*小松原 実 (岡山商科大学)
Pagepp. 329 - 330
Keyword科学技術教育, 制御, 体験学習, シミュレータ, ネットワーク
Abstract制御技術の学習は実際に体験することが重要だが予算などの面から教材を揃えることが容易ではない場合もある。本研究では走行体の開ループ制御をインターネットを通して遠隔地からも利用できるシステムを作り、中学校技術・家庭科技術分野の教材として授業での試験運用を行った。さらに閉ループ制御学習が可能なライントレーサ・シミュレータ(Gsimulator)を開発した。Gsimulator を用いれば、センサーを使用したライントレースを行う制御学習を、PC画面上で疑似体験することができ、機材などがない学校などでも容易に制御学習を行うことができる。

28-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名プログラミング演習における学習状況のフィードバックシステムの開発
著者*畝川 みなみ, 宇野 健 (県立広島大学)
Pagep. 331
Keywordプログラミング教育, C言語学習支援, フィードバックシステム, Webアプリケーション
Abstract本研究では、C言語学習における学習者の課題達成率や成績の向上、モチベーションの維持を目的とし、プログラミング演習時の学習状況をフィードバックするシステムを開発した。昨年度の運用実験のデータをもとに、課題達成率と操作得点(ファイル保存回数、コンパイル回数、実行回数の合計値)を指標とし、各学習者の学習状況を評価する機能を実装した。課題達成率やコンパイル成功率などの具体的な数値も表示し、学習状況の客観的な評価を学習者に提示することを可能とした。実際に本学のプログラミング科目の授業において、本システムの運用実験をおこなった結果、任意課題である演習問題の達成率を昨年度より大幅に向上させることができた。