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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1103  19. 情報数理-(3)
日時: 2013年10月19日(土) 14:00 - 15:18
部屋: 一般教育棟D棟 D24 (→地図)
座長: 義永 常宏 (徳山工業高等専門学校)

19-12 (時間: 14:00 - 14:13)
題名JPEG圧縮攻撃に有効な静止画の周波数領域へQIMを用いて埋め込む形式を用いた電子透かし
著者*藤井 勇紀, 日下 卓也 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagep. 305
Keyword電子透かし, QIM, DCT, 誤り訂正符号, JPEG
Abstract近年,デジタルコンテンツの不正コピーが問題になっており,その対策として,電子透かし技術が盛んに研究されている.しかし, コンテンツに対して何らかの改ざんが行われてしまうと,埋め込んだ透かし情報を正しく取り出せない場合があり,その解決策として誤り訂正符号を透かし情報として埋め込む方法がある.また,既存の電子透かし技術として,静止画のRGB値に直接情報を埋め込む形式や,離散コサイン変換(DCT)などを用いて,周波数成分に情報を埋め込む形式がよく知られている.本研究では,JPEG圧縮を攻撃手法と想定し,誤り訂正符号を,JPEG圧縮攻撃に有効であると考えられる,周波数成分に,効果的に埋め込む手法を提案し,静止画のRGB値に直接情報を埋め込む形式と比較し,評価する.

19-13 (時間: 14:13 - 14:26)
題名重複のある要素列のパンケーキソート問題
著者*奥野 雄基 (広島大学大学院工学研究科), 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究院)
Pagep. 306
Keywordパンケーキソート, プレフィックス反転, 重複のある要素列

19-14 (時間: 14:26 - 14:39)
題名ポリオミノ上のr可視性に基づく最小警備員配置問題のNP困難性
著者*久米 俊彦, 岩本 宙造, 今井 克暢 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 307 - 308
Keyword美術館問題, ポリオミノ, NP困難, r可視性
Abstract空間内に障害物があるとき,空間内の2点が互いに見えるということは2点を結ぶ線分がどの障害物とも交わらないことである.警備員を配置し,空間を監視する問題を警備問題と呼ぶ.美術館問題とは,美術館の内部を監視する警備員の最少人数を決定する問題であり,ポリオミノとは全く同一の正方形を複数枚組み合わせたものである.本研究ではポリオミノに対する美術館問題を研究する.穴のあるポリオミノ上のr可視性に基づく最少警備員配置問題がNP困難であることを示す.ここで,2点u,vを対角とする長方形がポリオミノの内部にある時,2点u,vは「r可視である」という.結果として,穴のある直交多角形上のr可視性に基づく最少警備員配置問題もNP困難であることがいえる.

19-15 (時間: 14:39 - 14:52)
題名半径2のフォンノイマン近傍セルオートマトンにおけるフロー関数による保存条件
著者*武田 竜典, 今井 克暢, 岩本 宙造 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 309 - 310
Keywordセルオートマトン, 保存性, フロー関数, Cellular Automata, flow function
Abstractセルオートマトン(CA)は計算モデルの一種である。特に、保存的なCA(NCCA)は交通流などのモデル化に有用である。反面、CAが保存的となるには制約が厳しく、一般にNCCAを設計するには特別な規則が必要となる。 2次元では半径1のフォンノイマン近傍において、CAが保存するための必要十分条件式がフロー関数により示されている。これにより一般のCAに保存性を容易に持たせることが可能となっている。他の近傍についても同様の表現ができれば、よりシミュレーションに有用となると考えられる。 本研究では半径を2に拡張したフォンノイマン近傍について、保存するための条件式をフロー関数を用いて表現した。

19-16 (時間: 14:52 - 15:05)
題名非決定性論理回路による非決定性チューリングマシンの模倣
著者*武重 諒, 岩本 宙造, 今井 克暢 (広島大学)
Pagepp. 311 - 312
Keyword非決定性論理回路, 非決定性チューリングマシン
Abstract計算の複雑さは、ある計算モデルにおいて、その問題を計算する際に要する計算資源の量などをもとに測られる。計算複雑さを定義する計算モデルには様々なものがあり、チューリング機械(Turing Machine, TM)や論理回路が一般的である。モデルの複雑さと程度によって、いくつものクラスが階層として定義され、様々な問題を分類する。計算複雑性理論では、ある計算問題が何らかのクラスに属すること、または属さないことを証明したり、クラス間の階層構造を解き明かすことなどが目標として挙げられる。現実のさまざまな問題がTMで計算問題として定式化されるが、TMは計算モデルであり、仮想の機械である。現実の計算には論理回路が使われることが多い。本研究では、チューリング機械と論理回路に非決定的な動作を許した、非決定性チューリング機械と非決定性論理回路の2つの計算モデルについてのシミュレーションを考察し、その関係性について調べる

19-17 (時間: 15:05 - 15:18)
題名スーパーバイザー制御を活用したワークフローネットのプロトコル継承を維持する健全化に対する一考察
著者*長野 聡一郎, 山口 真悟 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 313 - 314
Keywordペトリネット, ワークフローネット, 健全化, 振舞い継承, スーパーバイザー
Abstract本稿ではスーパーバイザー制御を活用したワークフローネットの健全化問題の解決について報告する.提案法は,従来法では健全化できなかったTPハンドルを有するワークフローネットを健全化することができる.