| 題名 | 環境センサを用いたスマートリモコンの検討 |
| 著者 | *増谷 文弥 (広島工業大学), 中田 健司 (テンパール工業), 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学), 若松 恭平, 永田 武 (広島工業大学) |
| Page | pp. 280 - 281 |
| Keyword | 省エネ, PMV, エアコン制御, 可視化 |
| Abstract | 省エネ政策は日本のエネルギー政策の中で重要なもの一つとして位置づけられている。その中でもエアコンの過剰冷暖房や照明のコントロールは省エネルギー対策における大きな課題となっている。筆者らは，これまでに居室における省エネと在室者の快適性の両立を目標とした研究に取り組んでおり，最近ではPCやスマートフォンなどを用い，居室内温熱環境分布などの環境情報を在室者に提供し，節電行動を促すことを試みている。本稿では，環境センサを用いて在室者の活動エリアの温熱環境データを測定し，省エネかつ在室者が快適となるように近傍のエアコンを赤外線通信で自動制御するスマートリモコンの検討結果を報告する。 |
| 題名 | 道路交通の信号制御法に関する評価 |
| 著者 | *清水 光 (福山大学), 桝田 温子 (弓削商船高等専門学校) |
| Page | pp. 282 - 283 |
| Keyword | 信号制御法, 旅行時間, システム評価 |
| Abstract | 自動車交通の発展に伴って、都市地域の幹線道路を中心に朝夕のラッシュ時に交通渋滞が日常的に発生している。本稿では、この対策として有効な信号制御システムの信号制御法とOD旅行時間の関係について考察する。信号制御法としてパターン選択法とパラメータ最適化法の二つを選び、現実の都市道路網を対象に出発地から目的地までのOD旅行時間について推定した。その結果、3つの信号制御パラメータを統一的に最適化できるパラメータ最適化法が、パターン選択法に比べてオフセット制御や渋滞長制御に優れ、OD旅行時間を大幅に短縮できることが分かった。 |
| 題名 | SMESを用いた負荷変動平準化の逐次最適化法 |
| 著者 | *武永 成生, 藤井 敏則 (呉工業高等専門学校), 舩曳 繁之 (岡山大学) |
| Page | p. 284 |
| Keyword | SMES, PSO, 負荷平準化, 最適化 |
| Abstract | 負荷電力変動を平準化することによって，電力コストの低減や電力品質の向上が期待できる。このシステムとして超伝導エネルギー貯蔵装置による負荷の平準化が提案されている。本研究ではPSOを用いた負荷平準化の逐次最適化について検討を行った。電力平準化シミュレーションの逐次最適化を粒子群最適化PSO を用いて行った。電力平準化シミュレーションを行った結果、逐次最適化により電力のピーク値は抑えられており，約164億円のコスト削減効果が得られた。また、PSOで逐次最適化することにより、時間とともに係数が変化し40secで最適化された。これらの結果から、逐次最適化を粒子群最適化を用いて行うことにより、電力平準化を行うことができた。 |
| 題名 | 非対称型制御器を用いた力センサレス・バイラテラル制御系の検討 |
| 著者 | *羽馬 涼太 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻電気エネルギー・システム制御工学研究室), 今井 純, �盒� 明子, 舩曳 繁之 (岡山大学大学院 自然科学研究科 産業創成工学専攻 電気電子機能開発学講座) |
| Page | pp. 285 - 286 |
| Keyword | バイラテラル制御, 多目的制御, 力センサレス, 半正定値計画問題 |
| Abstract | 宇宙空間や深海、災害現場といった危険な環境下での作業に対応するため、マスタスレーブシステムと呼ばれる操縦型マニピュレータが開発されている。操縦時、スレーブが外部から受ける力をマスタに伝えることで、操縦者は力覚を伴った操作が可能となる。これをバイラテラル制御という。一般に、バイラテラル制御は高価な力センサを使用する。力センサが必要ない方式として対称型があるが、正確な力覚提示は困難とされている。本研究では、力センサを使用せずに対称型以上の力覚提示性を示すバイラテラル制御系の設計を検討する。まず多目的制御の観点から評価出力を定義し、これを最小化する制御器を半正定値計画問題から設計する。最後に、設計した制御系と対称型を対象にシミュレーションを行い、提案手法の有効性を示す。 |
| 題名 | 多入力多出力のウィナー型非線形システムの同定 |
| 著者 | *高橋 弘, 小林 康秀, 齊藤 充行, 小野 貴彦, 疋田 真一 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 システム工学専攻) |
| Page | pp. 287 - 288 |
| Keyword | ウィナーモデル, システム同定, 非線形システム, 多入力多出力 |
| Abstract | 実在するシステムは，多入力多出力で多種多様な非線形特性を呈する場合も多い．これらのシステムを制御するためには，できるだけ広範な非線形特性を表現でき，かつ簡素なモデルで表現する必要がある． 動的な線形部と静的な非線形部が直列に接続されたモデルは，ウィナーモデルと呼ばれ，一入力一出力のウィナーモデルを並列に接続することで広範な非線形系を任意の精度で表現できることが知られている1)．これまで，一入力一出力のウィナーモデルの同定法は提案されているが，多入力多出力のウィナーモデルをパラメトリックに同定する手法は提案されていない． 本稿では，多入力多出力へ拡張したウィナーモデルを提案し，多入力多出力の非線形システムの同定法を提案する． |