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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1002  20. 計算機工学-(2)
日時: 2013年10月19日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 一般教育棟D棟 D23 (→地図)
座長: 柳澤 秀明 (徳山工業高等専門学校)

20-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名FPGA上に構成される種々の Wallace Tree 型乗算器の比較評価
著者*三皷 利明, 渡邊 誠也, 名古屋 彰 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 263 - 264
KeywordFPGA, 乗算器, Wallace Tree
Abstract近年,マルチメディア信号処理や暗号処理など様々な分野で高速かつ低消費電力な乗算器が求められている.FPGAでは,乗算器専用の論理ブロックを用いることが普通であるが,LUT 等で任意の乗算器を構成することもできる.乗算器の性能は実装するアプリケーション全体の性能に大きく影響されると考えられるため,これらの定量的な性能比較を行い,その特性を明かにしておくことは,ハードウェア設計者にとって重要な情報となる.そこで本稿では,カスタムLSIでは優れているとされるWallace Tree型乗算器を設計し,FPGA上に実装する際の構成方法と特性の関係を,専用の論理ブロックとも比較しながら評価を行った結果を報告する.

20-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名JavaScalarにおけるキャッシュシミュレーション並列実行機構の実現と評価
著者*泉倉 大地, 渡邊 誠也, 名古屋 彰 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 265 - 266
KeywordSimpleScalar, Java, プロセッサシミュレータ, キャッシュメモリ, キャッシュシミュレーション
Abstract我々は高い生産性,拡張性,可搬性に着目し,Java を用いたプロセッサシミュレータJavaScalar を開発中である. 本稿では,マルチスレッドで複数のワークロードを並列に実行する手法をJavaScalar のキャッシュシミュレータJSCache に実装し,評価を行った結果を報告する.

20-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名GALSシステムを対象とした同期式アービタの構成法
著者*小田桐 由樹 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 近藤 真史 (川崎医療福祉大学), 横川 智教, 佐藤 洋一郎, 有本 和民 (岡山県立大学情報学部)
Pagep. 267
Keywordローカルアービタ
Abstract大規模デジタルシステムの実現法として,構成要素を複数のクロックドメイン(CD) に分類し,構成要素間の通信を同一CD の場合同期的に,異なるCD 間の場合非同期的に行うGALS システムがある.CD 内のローカルバス(LBus) の使用に関する競合を処理する既存のローカルアービタ[1] では,各構成要素からの要求が承認される頻度に偏りが生じる.そこで本稿では,要求承認の頻度に偏りの少ないすなわち公平性を指向したローカルアービタ(L Arb) の構成法を提案する.

20-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名GPGPUでのブラウン動力学シミュレーションの高速化
著者*長尾 栄作 (岡山理科大学大学院工学研究科修士課程情報工学専攻), 上嶋 明 (岡山理科大学工学部情報工学科)
Pagep. 268
KeywordGPGPU, CUDA, 並列処理, ブラウン動力学法
AbstractCPUと比べてピーク性能が高く,かつ価格性能比でも優れたGPUを用いた汎用計算に注目が集まっている。本研究では,膨大な計算量が必要なブラウン動力学シミュレーションを,CUDAによりGPU上に実装して高速化を試みた。GPUでの並列化の際には,分岐命令を統合して減らし,実行パスを削減することや,内蔵されている三角関数,平方根などの超越関数演算を担当する演算器を用いること,スレッドへの効率的な計算の割り当てを行うことなどで高速化を図った。その結果,GPU(Tesla K20)を用いた場合,CPU(Xeon E5-1650)の1コアに対して約134倍,6コアに対しても約24倍の高速化が実現できた。

20-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名GPGPUでの並列ソートアルゴリズムの実装と評価
著者*山崎 翼 (岡山大学大学院自然科学研究科), 籠谷 裕人, 杉山 裕二 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科)
Pagepp. 269 - 270
KeywordGPU, GPGPU, ソート, アルゴリズム
AbstractGPGPUを用いた種々の並列ソートアルゴリズムの実装と評価を行う。

20-11 (時間: 11:35 - 11:48)
題名Kinectを用いた身体測定手法の開発〜身長測定と側湾症検査の実現〜
著者*小田 敬子, 谷川 一哉, 弘中 哲夫 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 情報工学専攻)
Pagepp. 271 - 272
KeywordKinect, 側湾症, 身長測定
Abstract本研究では,短時間で衛生的に測定を行え,かつ測定器具を持ち運び容易にするという目的を達成するためにKinectを用いた身長測定と側湾症の検査が可能なシステムを提案する.このKinectを身体測定に用いることで,画像内の複数人を対象とした身体測定を比較的短い時間で行える.さらに本手法では非接触で計測を行えるため衛生的であり,またKinectとノートPC でシステムが実現できるため,従来の身長計を用いた測定と比べると持ち運びが容易である.このようなシステムを開発し,評価を行った結果,身長測定,および側湾症の検査(左肩と右肩の高さの差の測定,腰の中心からの左右の幅の差の測定)をKinectで行えることが確認できた.