題名 | 信頼度に基づく多数決法を用いたボランティアコンピューティングシステムの拡張 |
著者 | *土居 俊也, 渡邊 寛 (岡山大学工学部), 福士 将 (山口大学大学院理工学研究科), 舩曵 信生, 中西 透 (岡山大学工学部) |
Page | p. 240 |
Keyword | ボランティアコンピューティング, グリッドコンピューティング, 分散システム |
Abstract | ボランティアコンピューティング(VC)は,遊休計算資源を利用して,安価で高性能な大規模並列計算システムを構築できるが,誤った計算結果が発生するという問題がある.その対策として現在までに,M-first多数決法と,その改良法である信頼度に基づく多数決法が提案されている.先行研究では,信頼度に基づく多数決法を実装し,その性能を評価しているが,ワーカにあたるPCは1台しか用いることができず,このPC上で生成する仮想的なワーカの数も,200程度が上限という問題があった.本論文では,複数のPC上でより多くのワーカを生成することで,大規模な実験ができるように実装の拡張を行った. |
題名 | ボランティアコンピューティングのためのワーカ離脱の考慮による投入ジョブ選択手法の改善 |
著者 | *宮腰 勇人, 渡邊 寛 (岡山大学工学部), 福士 将 (山口大学大学院理工学研究科), 舩曵 信生, 中西 透 (岡山大学工学部) |
Page | p. 241 |
Keyword | ボランティアコンピューティング, グリッドコンピューティング, 分散システム |
Abstract | ボランティアコンピューティング(VC)は,多数のボランティア参加者のPC(ワーカ)を用いて高性能計算環境を実現する.しかしVCでは誰でも参加が可能なため,計算結果に誤りが含まれてしまうという問題がある.この誤りを取り除くため,各ワーカの信頼性(信頼度)を重みとした重み付き多数決手法と,その高速実行のための信頼度の見込み値を用いたジョブ選択手法ECJMAX[1]が提案されている. ECJMAXでは,計算問題(ジョブ)を割りあてられていたワーカは,必ず計算結果を返却するものと仮定している. しかし実際のVCでは,参加者であるワーカが途中で離脱することがある.そこで本稿では,ワーカの離脱を考慮したジョブ選択手法を提案し,以前提案したRS.ECJMAX[2]とも比較を行いながら,その性能評価を行う. |
題名 | 調理手順最適化のためのWeb公開レシピー変換アルゴリズムの提案 |
著者 | *張 一加, 舩曵 信生, 中西 透, 渡邊 寛 (岡山大学) |
Page | pp. 242 - 243 |
Keyword | 調理手順, 入力変換, web, レシピー, 最適化 |
Abstract | 社会人や学生など多忙な毎日を送る人々にとって,平日帰宅後の手作り料理の準備は大きな負担となっている.本研究室では,その支援のために,先行研究として調理作業の効率化を図る,調理手順最適化アルゴリズム(1)を提案してきた.しかし,本アルゴリズムにWebに公開されているレシピーを適用する場合,アルゴリズム固有の入力形式への変換が必要である.本研究では,そのための変換アルゴリズムを提案する |
題名 | 高可用な分散データベースにおける一貫性の保証に関する考察 |
著者 | *寺尾 道晶, 上土井 陽子, 若林 真一 (広島市立大学大学院) |
Page | pp. 244 - 245 |
Keyword | 分散データベース, Paxosアルゴリズム, クラウドコンピューティング |
Abstract | クラウドコンピューティングを支える分散データベースシステムが解決しなければならない多数の課題がある.近年,その課題の中でも特にデータの一貫性と処理性能を両立して高めることが注目されている.従来研究では,一貫性に関してはデータベースに対する基本命令である読み出し命令と書き込み命令をそれぞれトランザクションとして実行することを目標とした分散データベースの管理方法が提案されている.本研究では,分散データベースの管理方法の問題点を指摘すると共に,その解決策の有無について考察する. |
題名 | モバイルエージェントの同時集中移動時における通信量の削減方式 |
著者 | *東野 正幸, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻) |
Page | pp. 246 - 247 |
Keyword | モバイルエージェント, キャッシュ, 通信量削減, 一般化割当問題, 組合せ最適化問題 |
Abstract | モバイルエージェントとはノード間を移動可能な自律的なソフトウェアである.本稿では,エージェントが異なるノードから1つのノードへ短時間に集中して同時に移動する場合において,各エージェントが同じプログラムコードを持っている場合に,各プログラムコード毎の転送元ノードを1つに限定することで,同じプログラムコードの重複した転送を抑制する移動方式を提案する.提案方式では各プログラムコード毎の転送元ノードを1つに決定する問題を一般化割当問題として解く.これにより,各移動元ノードによって異なるプログラムコードの転送可否の条件や通信速度に応じたプログラムコードの転送量の配分を考慮した通信量の削減が可能となる. |