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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0602  26. 情報処理-(3)
日時: 2013年10月19日(土) 10:30 - 11:35
部屋: 一般教育棟B棟 B33 (→地図)
座長: 岩根 典之 (広島市立大学大学院情報科学研究科)

26-11 (時間: 10:30 - 10:43)
題名GPSデータの滞在地に着目した行動振り返り支援方式
著者*林 啓吾, 原 直, 阿部 匡伸 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 168 - 169
Keywordライフログ, GPS, 位置情報, 滞在地, 振り返り
Abstractライフログとは,人間の行動をデジタルデータとして記録に残すことである.ライフログデータを用いて自分の行動を振り返ることを考える.例えば,現在広く普及しているSocial Networking Service(SNS)の過去の発言や写真を見返すことで,振り返りが可能であるが,それらに記録するのは自分の意志で記録したいと思ったことに限られてしまうという問題点がある.無意識に記録できるライフログデータの一つに,Global Positioning System (GPS) による位置情報データ(GPS データ)があげられる.本研究では,GPS データを用いた行動振り返り支援方式を提案し,プロトタイプシステムを作成した.そして,本システムの有用性を検証するために評価実験を行い,結果より提案方式でユーザの行動振り返り支援が可能であることを示した.

26-12 (時間: 10:43 - 10:56)
題名位置情報による行動分析を行うための経由地検出の検討
著者*瀬藤 諒, 原 直, 阿部 匡伸 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 170 - 171
Keywordライフログ, GPS, 位置情報, 滞在地, 経由地
Abstract位置情報に着目した行動分析手法を確立するために,GPSロガーで収録された長時間のデータを分析する.長時間の位置情報には個人の様々な行動の結果が含まれており,それらの行動を分析することで個人ごとの行動の傾向を掴むことができる.行動分析を行う上で「移動していない、または停留した場所」は,重要な場所であると考え,それを「スポット」と呼ぶ.長時間の位置情報からのスポットの検出は,「滞在地」の検出と「経由地」の検出を組み合わせることで実現する. 経由地を導入する有効性を評価するために,滞在地と経由地を用いたスポット検出と滞在地のみを用いたスポット検出によるスポット検出精度を比較する実験を行った.結果より,滞在地のみを利用したスポット検出よりも滞在地と経由地を用いたスポット検出の精度が高いことが示された.

26-13 (時間: 10:56 - 11:09)
題名WEBベース協調作曲支援システムにおける楽譜データの同期方法の検討
著者*粟屋 翔太朗 (徳山工業高等専門学校 情報電子工学専攻)
Pagepp. 172 - 173
Keyword協調作曲, WEBベース, ブラウザベース
Abstract近年,VOCALOIDなどの登場により,楽曲制作ソフトを用いた作曲活動がプロ,アマチュアを問わず盛んに行われている.楽曲制作ソフトを用いた作曲方法では,楽譜データを共有すれば,時間,場所に制約されない楽曲の共同制作が可能であるという長所がある.しかし,楽譜データの共有には,作曲活動とは,直接関係のない手間がかかる.そこで,このような問題を解決し,より円滑に複数ユーザでの楽曲制作を進めていくアプローチとして,サーバを用いて,各クライアント間の楽譜データをリアルタイムに同期する作曲支援システムを構築するという方法が考えられる.本研究では,このようなWEBベース作曲支援システムにおける同期方法の検討を行うとともに,実際にシステムを構築することにより,その同期方法が実用的に有用であるか否か評価する.

26-14 (時間: 11:09 - 11:22)
題名協調学習における知識生成過程支援のための情報組織化
著者*濱田 一雅 (広島工業大学情報学部), 小嶋 弘行 (広島工業大学 大学院 工学系研究科 情報システム科学)
Pagepp. 174 - 175
Keyword協調学習, ナレッジマネジメント, 知識共有, 情報組織化, グループウェア
Abstract企業において協調作業を支援するグループウェアが進展する中,知識サイクルを通して人を業務の上に束ねるナレッジマネジメントが重要視されている。主体的な学びを養う問題解決型学習を目的としたグループの協調学習においても,企業の協調作業と同様なニーズを有する。組織として知識生成が図られる集合知は,企業内に蓄積された知識や情報が有効活用され,業績回復や競争力向上に寄与すると考えられる。本研究では,開発演習などのグループの協同学習のプロセスを支援する協調学習を対象として挙げ,協調学習環境における学習過程や学習知識の共有を念頭に,コミュニケーションツールを利用した情報組織化,知識生成過程支援について検討する。

26-15 (時間: 11:22 - 11:35)
題名ファイル操作のシステムコール発行頻度に基づくバッファキャッシュ制御法における重要度更新契機の設定法
著者*芦塚 正雄, 山内 利宏, 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagep. 176
Keywordバッファキャッシュ, オペレーティングシステム
Abstract多くのオペレーティングシステムでは,外部記憶装置との入出力の回数を削減するために,バッファキャッシュが利用されている.バッファキャッシュでは,ブロックと呼ばれる固定長のデータ単位でデータを管理している.しかし,プログラムのファイルの操作は,特定のファイルに集中することが多い. そこで,我々は,ファイル操作時のバッファキャッシュを制御する方式として,ファイル操作のシステムコール発行頻度に基づくバッファキャッシュ制御法を提案した.提案手法では,ファイルのOPEN 回数により,ファイルの重要度を決定する.このとき,ファイルの重要度を更新する契機の決定が提案手法の有効性を左右する.この契機は,操作が集中する特定のファイル群が変化した時である. 本稿では,提案手法において重要度を更新する契機を設定する方式について述べる.