| 題名 | 負荷周波数制御のための電気自動車の充電制御方式の一検討 |
| 著者 | *渡井 慧, 造賀 芳文, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科) |
| Page | pp. 83 - 84 |
| Keyword | 負荷周波数制御, 電気自動車, 充電電力制御 |
| Abstract | 近年，環境問題対策として，再生可能エネルギーなどの導入が促進されている。しかし，これらの出力は天候に依存しており，急激に出力が変動してしまう恐れがある。そのため，これらが電力系統に大量に導入されると，系統の周波数変動が増大し，電力の安定供給に悪影響を与える恐れがある。この周波数変動問題の対策として，普及が期待されている電気自動車（EV）などのバッテリーを有効活用し，周波数変動問題に貢献させることが注目されている。 本論文では2地域連系系統において，EVバッテリーの充電制御方式として，周波数偏差に対して自律分散的に充電電力を変化させる制御方式と，EV台数の変化を考慮したLFCシステムとの協調充電制御方式を検討した。 |
| 題名 | GMDHを用いた翌日最小需要予測に関する研究 |
| 著者 | 造賀 芳文 (広島大学), *松浦 和輝, 林 利典 (広島大学大学院工学研究科), 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学) |
| Page | pp. 85 - 86 |
| Keyword | 需要予測, GMDH |
| Abstract | 翌日需要予測においては，最大需要と最小需要の予測をもとに，24時間の総需要カーブを推定しており，各社様々な手法を用いて予測精度向上を目指している．最大需要の予測手法は数多く研究されているが，最小需要予測に関する研究はあまり見受けられない．しかしながら，最小需要の予測を外すことは発電機起動停止や 揚水計画に大きく影響を与えるため，高い予測精度で最小需要を把握することは経済的な運用にとって重要である．本稿では，一般需要における最小需要の予測を行うため，複雑で大規模な非線形モデルを系統的に構築するための有効な手法であるGMDH(Group Method of Data Handling)を用いた翌日の最小電力需要予測を行う手法を提案する． |
| 題名 | オンデマンド需給制御システムによる自然変動電源の効率的連系に関する一検討 |
| 著者 | 造賀 芳文, *�錨� 泰範, 間島 佑貴, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科) |
| Page | pp. 87 - 88 |
| Keyword | 自然変動電源, 調整容量, 小規模独立系統, 電気自動車, 太陽光発電 |
| Abstract | 近年, 環境意識拡大や化石燃料枯渇問題等により自然変動電源が注目され, その予測困難な出力変動が電力系統に悪影響を及ぼすことが懸念されている。これまで本研究では, 小規模独立系統において自然変動電源の過剰な出力変動が想定外に生じた際に, 過去の負荷変動データから求めた標準偏差を基に自然変動電源出力を抑制・復帰するオンデマンド需給制御システムの開発を行ってきた。本稿では, 自然変動電源の抑制・復帰を行う際, 太陽光発電, 風力発電といった各自然変動電源の出力変動推移(出力, 変動の大きさ)を考慮することで, 本研究グループで提案しているオンデマンド需給制御システムにおいて自然変動電源のより効率的連系方法を提案した。 |
| 題名 | PV大量導入時の高圧配電系統における有効・無効電力協調電圧制御 |
| 著者 | *福永 和也 (岡山大学大学院自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 電気エネルギー・システム制御工学研究室), �盒� 明子, 今井 純, 舩曳 繁之 (岡山大学大学院自然科学研究科 産業創成工学専攻 電気電子機能開発学講座) |
| Page | pp. 89 - 90 |
| Keyword | PVシステム, 高圧配電系統, 電圧制御, 強調動作, 無効電力制御 |
| Abstract | 近年、地球温暖化などの問題から太陽光発電(PV :Photovoltaic generation)システムなどの分散型電源の導入量は年々増加している。しかし，PVシステムは気象条件により発電電力が大きく変動するため，大量に電力系統へ連系されると，系統電圧を適正範囲内で維持することが困難である。そこで本研究ではPVシステム大量導入時の高圧配電系統へ与える影響をシミュレーションによって評価し，電圧逸脱を抑制する方法を提案する。現在実施されている制御法では系統の末端へ行くほど出力電力削減の割合が大きくなり，同一フィーダ内で電力の不平等が発生する。提案手法ではPC(power conditionor)で通信を行い，無効電力制御の協調動作を行うことによりこの問題を解決できることを明らかにした。 |
| 題名 | 可逆セルを用いた水素貯蔵分散型電源システムのLFC領域内周波数成分の低減効果 |
| 著者 | *山口 雄也, �盒� 明子, 今井 純, 舩曳 繁之 (岡山大学) |
| Page | pp. 91 - 92 |
| Keyword | 可逆セル, 太陽光発電, 燃料電池 |
| Abstract | 近年，深刻化する地球温暖化や化石燃料の枯渇の対策として，太陽光発電(PV)システムが普及している。しかし，PVシステムの発電電力は天候に大きく依存し，時間とともに発電電力が急峻に変動する。従来のPVシステムではPVシステムの発電電力の内，家庭での消費電力を除いた余剰電力は系統に逆潮流されている。将来，より多くのPVが電力系統に連系された場合，逆潮流した電力が系統の電圧や周波数などの電力品質に悪影響を及ぼす恐れがある。特に，周期2分〜20分のLFC領域の成分が問題となる。この問題を解決するために，我々は可逆セルを用いた水素貯蔵分散型電源(HSDG)システムを提案している。HSDGシステムを用いることで，LFC領域における周波数成分の低減効果を検証する。 |