(セッション表へ)

平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0302  7. 電力系統I-(2)
日時: 2013年10月19日(土) 10:30 - 11:35
部屋: 一般教育棟B棟 B21 (→地図)
座長: 永田 武 (広島工業大学)

7-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名SVM切替え制御手法のためのロバストPSS多機設計に関する一検討
著者*池本 佳史, 造賀 芳文, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学)
Pagepp. 73 - 74
KeywordPSS, サポートベクターマシン, 粒子群最適化, 不確実性, 電力動揺
Abstract近年,系統事故時に発生する広域的な長周期動揺が問題となっており,その対策として有効であるPSS(Power System Stabilizer)についての研究が多くなされている。また,将来再生可能エネルギーの導入などによる系統内の不確実性の増大が懸念されている。これを踏まえ,本研究グループでは系統状態の変化や不確実性に対して有効なロバスト性を考慮したPSS設計やSVM(Support Vector Machine)による系統状態に応じたPSS切替え制御を提案してきた。 これまでは多機系統で1つの発電機のみにPSSを設置し,制御性能を検証してきた。そこで,新たにSVMによるPSS切替え制御の多機への適用を検討している。本稿では多機系統において発電機間の相互干渉を考慮したロバストPSS設計手法を提案する。

7-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名電力市場分析のためのシミュレーションモデル
著者餘利野 直人, *長尾 勇気, 森永 康平, 佐々木 豊, 造賀 芳文 (広島大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 75 - 76
Keywordスポット市場, シングルプライスオークション方式, 需給曲線, 約定処理
Abstract電力改革により、我が国においても電力自由化へ向けた動きが進んでいる。そのような自由化の進んだ電力市場においては、既存の大規模事業者による市場支配力が大きく影響すると考えられる。そのため、市場支配力のモニタリングを継続的に行い、電力市場の実証分析やシミュレーション分析を行う必要性が考えられており、近年でもこれらの背景のもとに多くの研究がされている。日本では、日本卸電力取引所(JEPX)にて、本格的な価格指標を明らかにする形での電力取引が行われている。 本稿では、JEPXが開設する市場のうち「スポット市場」をとりあげ、ある需要・供給入札が与えられた際に約定処理を行うシステムを開発し、それによる市場分析を行う。

7-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名太陽光発電の翌日発電量予測に関する一検討
著者*清木場 大, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 77 - 78
Keyword太陽光発電, ニューラルネットワーク, 需給制御システム, 翌日発電量予測, 再生可能エネルギー
Abstractエネルギー・資源問題の解決策として,再生可能エネルギー電源(Renewable Energy Sources; RES)への期待が高まっている。一方,出力は,自然環境に大きく依存するため,RESが電力系統に大量導入された場合に,無対策のままでは周波数・潮流・電圧などの電力品質および供給信頼度に悪影響を及ぼす可能性がある。このため,著者らは小規模系統を対象としてRESの出力変動が系統に与える影響を定量的に評価するために,RES予測,発電機の最適運用(起動停止・ELD・LFC)を組み込んだ需給制御マネージャ(Robust Energy Demand and Supply Control Manager; DS Manager)を開発中である。本稿では,需給制御マネージャのRES発電量予測部において使用するPVの翌日発電量予測手法について論じる。

7-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名再生可能エネルギー電源の出力予測誤差に対してロバストなダイナミック経済負荷配分法
著者*金谷 浩平, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 79 - 80
Keyword再生可能エネルギー電源, 動的経済負荷配分法, 確率論的潮流計算
Abstract近年,環境負荷低減の観点から,太陽光発電(Photovoltaic; PV)や風力発電(Wind Turbine; WT)の導入設置が急速に進んでいる。このような再生可能エネルギー電源(Renewable Energy Source; RES)は出力予測が困難であり,電力品質に悪影響を及ぼすことが懸念されている。本研究では,不確定性を考慮できる新しいDELD法を提案する。提案法ではRES出力の不確定性を考慮し,線路潮流が上限値を超越する確率を指定値以下とした線路潮流制約付きELD問題として定式化する。本問題では,二次計画法(Quadratic Programming; QP)を用いて燃料費を最小化しながら各発電機の出力配分を決定する。本稿ではRESを含む小規模系統に対して,DELDシミュレーションを行い有効性を検証する。

7-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名再生可能エネルギー電源を含む発電機起動停止計画
著者*沖原 潤, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 81 - 82
Keyword再生可能エネルギー電源, 発電機起動停止計画, 二次計画法, 不確定性
Abstract本稿では,小規模系統モデルを対象として,太陽光発電,風力発電および蓄電池が導入された環境におけるディーゼル発電機群の起動停止計画に焦点を当て,事前に作成された電力需要予測および再生可能エネルギー電源(RES)発電量予測の情報を基に,各種の運転制約を満足させながら,発電機の期間毎の運転計画を策定する方法を提案する。なお,RES発電量予測に適用した予測手法については,実運用面で許容できる精度を持つが決して万全ではないため,予測外れを予め想定して計画に反映する必要がある。本稿では,RESの急峻な変動にも対応でき,安定的に解が得られるようにRES発電量予測誤差対応制約を新たに導入したのでこれを報告する。