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平成25年度 (第64回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0301  7. 電力系統I-(1)
日時: 2013年10月19日(土) 9:00 - 10:05
部屋: 一般教育棟B棟 B21 (→地図)
座長: 藤井 敏則 (呉工業高等専門学校)

7-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名複数のマイクログリッドの協調運用方式
著者*高松 潤平, 岡本 和也, 永田 武 (広島工業大学)
Pagepp. 63 - 64
Keywordマイクログリッド, 仮想マイクロ電力プラント, マルチエージェント, 協調運用
Abstract現在,低炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーの導入が世界的に進んでいる。このような状況において電力供給の観点からは,大量に導入される再生可能エネルギーに対していかに安定的かつ経済的に運用させるかが問題となっている。一般にマイクログリッドは,複数の分散電源と電力貯蔵設備と需要家で構成された小規模電力系統で,電力系統とは1点で連系している。そして,負荷需要の変化に応じて,分散電源やバッテリーを制御し需給調整を行い,電力系統側に対して,良き市民として振舞うことが求められている。 本稿では,マルチエージェントを利用して仮想的なマイクロ電力プラントを用いて,複数のマイクログリッドの運用方式を提案する。

7-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名マルチエージェント手法によるPV導入推定に基づく系統解析
著者*土居 崇, 小川 明宏, 石川 文雄 (中国電力株式会社)
Pagepp. 65 - 66
Keyword太陽光発電, PV, マルチエージェント, 系統解析
Abstractマルチエージェント手法を用い,配電系統の需要家をエージェントとして,各エージェントがPV導入を決定し,個々に判断するシミュレーションを実施することにより,配電系統におけるPV導入状況を推定する。また,提案手法と既存方法の違いによる,PVが導入された系統の電圧を,電力系統シミュレーションにより解析した。

7-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名同期化力インバータを用いた系統安定化制御
著者*野口 敬太, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 67 - 68
Keyword同期化力, インバータ, 安定化制御
Abstract再生可能エネルギー電源(Renewable Energy Source:RES)は,気象状況等により出力が不確定論的に変動するため,対策を施さないまま既存電力システムに連系されると,電圧・周波数などの電圧品質や供給信頼度の低下をもたらす可能性がある。この解決策として著者らも不確定性に対してロバストな電力需給マネージャを開発している。また,RES群は主にインバータなどのパワエレ機器を介して系統に連系されるが,RES大量導入により電力システムの同期化力が減少する可能性がある。本稿では,RES大量導入による電力システムの安定度維持のため,同期化力を具備した新しいインバータモデルを提案し,そのモデルの有効性をシミュレーションによって検証する。

7-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名太陽光発電の出力変動を考慮した停電作業計画に関する一考察
著者*小林 良平 (広島大学工学研究科), 川原 耕治 (広島工業大学), 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学)
Pagepp. 69 - 70
Keyword停電作業計画, 太陽光発電
Abstract停電作業計画は安定な電力供給を損なうことなく,電力設備の増設・補修・点検等を実施するための計画 を決定することである。今日では系統規模が拡大し,系統構成の複雑化に伴って,計画を支援するシステムの提案および試行がなされてきた。 これまで,当研究室では停電作業計画問題を系統構成の決定問題として捉え,膨大な電力設備と様々な系統運用上の制約を取り扱い,高い供給信頼度を持つ系統の導出を目的とした停電作業系統を作成するシステムについての研究が行われてきた。 しかし,近年エネルギー問題に対する意識の高まりにより,電力系統において再生可能エネルギーによる発電が注目され,特に今後,太陽光発電の大量導入が予想される。 そこで本研究では,太陽光発電を大量導入したときの停電作業計画に与える影響を検討し,停電作業計画を支援するより実用的なシステムの提案について行う。

7-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名時間断面逐次重回帰分析を用いた翌日最大需要予測
著者造賀 芳文, *林 利典, 松浦 和輝, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学)
Pagepp. 71 - 72
Keyword需要予測, 重回帰分析, 最大需要, 日負荷曲線
Abstract最大需要予測は発電機の運転計画,供給予備力の決定などの系統運用業務の基となるため,予測精度の向上は重要な命題である.電力会社では重回帰分析をはじめに様々な予測手法を用い,予測精度向上への努力がなされている. 本稿では,一般需要における翌日最大需要予測を行うため1時間断面の電力需要予測を行い,それらの予測から最大需要を抽出して最大需要を予測する手法を提案する.各時間の需要予測には予測対象日の至近データと,過去年度の予測対象日同一日付の前後データを用いて重回帰分析を行い,逐次重回帰式(予測式)を更新して予測する. 以上の手法を用いて実データを対象に計算を実施し,提案する予測手法の検証を行う.