題名 | 実空間における大きさに関する視覚印象を表現する画像処理手法 |
著者 | *照下 祐一郎, 長 篤志 (山口大学大学院理工学研究科) |
Page | pp. 53 - 54 |
Keyword | 視覚印象, 大きさの恒常性, 距離感, SOR法 |
Abstract | 本研究では,画像と実空間での視覚印象との違いに着目して,その差異をなくすための画像処理法お研究した.実空間が写真の何倍の大きさで知覚されるかを示す拡大率関数がこれまでに提案されている.提案手法はこの関数を利用し,奥行き情報の付加された画像中の物体の大きさを観察距離に応じて変化させて描画させる.観察者による比較実験による比較実験の結果,そのアルゴリズムの有効性が確認された. |
題名 | ベクトルメディアン法による色選択に基づいたモノクロ画像の着色法 |
著者 | *上田 千晶, 末竹 規哲, 内野 英治 (山口大学) |
Page | pp. 55 - 56 |
Keyword | モノクロ画像の着色 |
Abstract | モノクロ画像の着色では一般に画像処理ソフトを用いる。作業の大半が手作業であるため,色指定や領域指定に多くの手間と時間がかかってしまう。そこで,自動で着色を行う研究が行われている。固有空間を用いた近藤らの手法では,結果が不自然になる場合が多い。パターンマッチングを用いた手法は,結果は良好だが計算時間がかかってしまう。本報告では,結果と速度の問題を解決するための新しい手法を提案する。 |
題名 | ウェーブレット変換を用いた電子透かしのIHCによる評価 |
著者 | *児玉 涼, 金森 雷太 (山口大学理学部), 川村 正樹 (山口大学大学院理工学研究科) |
Page | pp. 57 - 58 |
Keyword | 電子透かし, ウェーブレット変換, Quantization Index Modulation, クリッピング攻撃 |
Abstract | IHC委員会が提示する評価基準に基づきウェーブレット変換を利用した電子透かしの手法を評価した.評価基準では,画像に対する攻撃としてJPEG圧縮と,クリッピング攻撃への耐性をもたせることが条件である.これらの攻撃に耐性を持たせる手法として,透かし情報を離散ウェーブレット変換で変換した画素の低周波成分に埋め込むことと,同期のためにマーカを埋め込む手法を提案する.ここで,透かし情報の埋め込みとマーカ埋め込みには,どちらもQIMを用いる.本手法に対してIHCに基づく評価を行った結果,高耐性賞の基準を満たしている.したがって,本手法はJPEG圧縮とクリッピング攻撃に対して耐性を持っているといえる. |
題名 | ソーラス符号を用いた電子透かしのIHCに基づく評価 |
著者 | *平田 展裕 (山口大学理学部), 川村 正樹 (山口大学大学院理工学研究科) |
Page | pp. 59 - 60 |
Keyword | 電子透かし, ソーラス符号, Quantization Index Modulation, クリッピング攻撃 |
Abstract | ソーラス符号を用いた電子透かしをIHCに基づき評価する.IHCでは,埋め込み画像への攻撃方法として,JPEG圧縮やクリッピング攻撃を条件としている.JPEG圧縮により埋め込みメッセージが正しく抽出できなくなる.そこで,誤り訂正符号の一種であるソーラス符号を用いることで,メッセージを冗長化させる.これは,メッセージビットの積をパリティとする冗長度の高い誤り訂正符号である.クリッピング攻撃には,埋め込み開始位置を特定するために,マーカを格子状に埋め込むことで対応した.QIMを用いてパリティとマーカをDCT係数に埋め込む.IHCに基づき計算機シミュレーションで評価した結果,本手法は,高画質賞の条件を満たす性能が得られた. |
題名 | クリッピングを考慮したスペクトル拡散型電子透かしのIHCに準拠する評価 |
著者 | *山本 隆博, 川村 正樹 (山口大学大学院理工学研究科) |
Page | pp. 61 - 62 |
Keyword | 電子透かし, スペクトル拡散, Quantization index modulation, DCT, クリッピング |
Abstract | スペクトル拡散型電子透かしの手法を情報ハイディング及びその評価基準 (IHC)に準拠して評価した.IHCでは,画像に対する攻撃として,JPEG圧縮とクリッピング攻撃を条件としている.JPEG圧縮に対応するために,スペクトル拡散した透かし情報をQIMを用いてDCT係数に埋め込む.また,クリッピングにより,透かし情報の開始位置が不明になる問題がある.そこで,拡散符号と透かし情報の候補と相関を求め,透かし情報の開始位置を求める方法を提案する.本手法をIHCに基づき評価した結果,IHCで提示されている高画質賞の条件を満たし,PSNRが平均で47.8 dBと高画質なステゴ画像を得ることができた. |