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平成26年度 (第65回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0903  10. 通信システム-(1)
日時: 2014年10月25日(土) 14:00 - 15:05
部屋: 1号館 01207 (→地図)
座長: 山中 仁昭 (広島国際大学工学部情報通信学科)

10-1 (時間: 14:00 - 14:13)
題名災害時における船舶携帯無線基地局の運用条件に関する検討
著者*大西 浩平, 小寺 智也, 秦 正治, 冨里 繁 (岡山大学大学院自然科学研究科)
ページp. 265
キーワード携帯無線, 基地局, 海上伝搬
アブストラクト災害時に被災地との通信手段を確保する手法の1つとして,携帯無線の基地局機能と衛星通信設備を搭載した船舶を被災地の沿岸部に停泊させることで,被災地との通信手段を確保する方法が検討されている.本検討ではこの場合の適切な船舶の停泊位置,潮位や船舶の揺れによる受信レベルの変動について考察し,避難場所の海抜高を考慮したうえで,受信レベルの落ち込みポイントをさけて停泊させる必要があることなどを明らかにした.

10-2 (時間: 14:13 - 14:26)
題名マルチバンドセルラ方式における帯域外輻射を考慮した適応フィルタリング手法
著者*松野 弘明, 正木 翔平, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学 大学院 自然科学研究科)
ページp. 266
キーワードOFDM
アブストラクト本研究では,OFDM伝送を用いるマルチバンドセルラ方式において繰り返しクリップとフィルタリング手法を用いることにより,電力増幅器非線形歪による信号帯域外及び帯域内の雑音を低減する.適応的にフィルタリング手法を選択して繰り返し処理を行うことで非線形歪雑音電力の制御範囲をより大きくできることを明らかにした.

10-3 (時間: 14:26 - 14:39)
題名OFDM伝送を用いた周波数共用システムにおけるクリップレベル最適化の検討
著者*藤澤 佑介, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学 大学院 自然科学研究科)
ページp. 267
キーワードOFDM伝送, 周波数共用
アブストラクトモバイル通信における周波数利用効率を向上させる技術として周波数共用がある.本研究では,OFDM伝送を用いた周波数共用システムの非優先システム送信機でクリッピングによりピーク電力を低減する場合において,受信機のSNRに対して最適なクリップレベルを検討する.計算機シミュレーションによりクリップレベルによる受信特性を評価し,受信機SNRに対する最適なクリップレベルを明らかにする.

10-4 (時間: 14:39 - 14:52)
題名モバイル中継伝送におけるフェージング変動の影響評価
著者*越智 崇氏, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
ページp. 268
キーワードモバイル中継伝送, フェージング変動, 非線形電力増幅器, OFDM伝送方式
アブストラクト広いカバレッジを実現する伝送技術であるモバイル中継伝送で直交周波数分割多重(OFDM)伝送を用いた場合, 多数のサブキャリア信号が合成されることにより送信信号のピーク電力が増大するため, 送信電力増幅器の非線形歪の影響で伝送品質が劣化する.また, 移動局として用いられるモバイル通信用端末はフェージング変動の影響を受けるため, フェージング変動による受信特性の劣化を考慮したモバイル中継伝送システムの設計が必要となる. 本研究では,OFDM伝送を用いたモバイル中継伝送において, フェージング変動による受信特性への影響について評価する. ここでは, マルチパス伝搬路を想定し, 最大ドップラー周波数に対する受信特性を計算機シミュレーションにより明らかにした.

10-5 (時間: 14:52 - 15:05)
題名バックオフカウンタ減算処理を修正したPersistentリレーCSMAの性能評価
著者*原田 拓弥, 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学情報工学部情報通信工学科)
ページpp. 269 - 270
キーワードPRCSMA, Bianchi, Foh
アブストラクト無線センサネットワーク等において,送受信端末間の品質改善法として,中継端末を利用した再送が研究されている.同一通信路で再送する場合は,衝突回避のためのMACプロトコルを設計する必要がある.この再送方式の1つとして,IEEE 802.11 DCFを利用したPersistentリレーCSMA (PRCSMA) が提案され,無線LANにおけるBianchi方式のバックオフカウンタ減算処理が想定されている.しかし,DCFでは,減算処理の修正によって,性能を改善できることが報告されている. 本報告では,Foh方式によるバックオフカウンタ減算処理の適用により,PRCSMAが受ける影響を評価する.