題名 | ユーザビリティを考慮したハワイアンジュエリーのデザイン用プログラムの検討 |
著者 | *長友 誠, 阿瀬知 汐里, 原 滉輔, 坂本 眞人, 古谷 博史 (宮崎大学) |
ページ | p. 251 |
キーワード | CG, ジュエリー, デザイン, ハワイ, フラ |
アブストラクト | ハワイアンジュエリーは、ハワイに限らず多くの人々からファッションとして普段から身に着けるアクセサリとして好まれてきた。今ではオーダーメイド専門店も存在している。オーダーメイドを引き受けるジュエリーショップを利用すれば自らパソコンを操作することなく、高度な3DCGを用いたデザインを提供してくれるが、要望や予算の打ち合わせからサンプル作成、納品まで平均1〜2 ヶ月要する上、デザイン監修費など余分に費用が嵩んでしまう。また、3DCG作成用ソフトウェアには様々な製品があるが、専門知識のない人にとっては操作方法が難しく、使いこなすまでに多くの時間と労力を要する。そこで本研究では、ユーザインターフェイスの簡単化やデザインの視覚化を重点に置いたプログラムにすることで、従来のデザイン用CADにおける「操作方法の難儀化」を解消し、かつ自由度の高いシミュレーション機能を実装することを目指した。 |
題名 | GPGPUを用いた最長経路探索問題の高速化手法の実装と評価 |
著者 | *延末 祥, 籠谷 裕人, 杉山 裕二 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
ページ | pp. 252 - 253 |
キーワード | GPGPU, 組合せ最適化問題, 最長経路探索問題 |
アブストラクト | 近年,CPUのパフォーマンス向上の目安となるクロック周波数の増加やトランジスタの微細化の物理的な限界などにより, 並列性に優れたGPU (Graphics Processing Unit) に注目が集まっている. GPUは画像処理を専門とする補助演算装置であるが, GPUの性能を画像処理以外の汎用的な目的の演算に応用する技術をGPGPU (General Purpose computing on GPU) と呼び, GPGPUに関する研究が多数行われている. また, NVIDIAのGPU用C言語総合開発環境CUDA (Compute Unified Device Architecture) などの登場により, GPGPUの活用の幅が広がり開発, 研究などを行いやすくなった. 他方で, 組合せ最適化問題とは解が組合せの性質を持つ中で最適な解を求める問題である. しかし, 一般的に組み合わせ最適化問題は問題の規模が大きくなると爆発的に計算時間が大きくなってしまう問題がある. そのため, 組合せ最適化問題の高速化が必要とされている. 本論文では組合せ最適化問題の高速化の手法として近似解法で求める手法とGPGPUを用いて厳密解を並列に求める手法を開発し, その評価を行う. また, 対象となる組合せ最適化問題は最長経路探索問題とした. CPUを用いて実行時間を計測すると, 近似解法は厳密解法より短い実行時間で解を求める事ができるが, ノード数が10を超えると厳密解との間に差異が生じた. このことから近似解法で得られる解はノード数が増えるほど最適性が保障されなくなることがわかる. 厳密解法をGPGPUで並列させて実行時間を計測した結果, ノード数が7以下の場合CPUでの実行時間の方が短かった. これはGPUを用いて解を求める際にメモリ確保などにある程度の時間を要するためである. ノード数を8以上にすると, CPUを用いた実行時間より高速に解を求める事ができた. 今後の課題は, 新たなGPUの導入やアルゴリズムを適用することで更なる高速化を図ることである. |
題名 | 大腸 NBI 拡大内視鏡映像のリアルタイム認識システムの構築 |
著者 | *園山 昌司, 平川 翼, 玉木 徹, Bisser Raytchev, 金田 和文, 小出 哲士, 小南 陽子, 吉田 成人, 田中 信治 (広島大学) |
ページ | p. 254 |
キーワード | キャプチャ, DeckLink SDK, SSE |
アブストラクト | 近年,大腸癌の死亡者数は増加傾向にある.しかし,大腸癌は早期に発見できれば5年生存率が非常に高いことが分かっている.そのため,内視鏡検査などの定期検査による早期発見が重要である. 本稿では,我々の研究グループの開発した大腸癌認識システムを診療現場で動作させるためのシステム構築について報告する. |
題名 | 適応型差分進化によるSAWデュプレクサの多目的最適設計 |
著者 | *今村 晃啓, 原田 翔一, 田川 聖治 (近畿大学) |
ページ | pp. 255 - 256 |
キーワード | 最適設計, 進化計算, 差分進化 |
アブストラクト | 本稿では,多目的最適化問題として記述されたSAWデュプレクサの電極構造の設計問題に対する非劣解集合を求める差分進化(DEMHO)に,新たに制御パラメータの自動調整機能を組み込んだ適応型差分進化(ADEMHO:Adaptive DEMHO)を提案する.さらに,ADEMHO で求めた多目的最適設計問題の非劣解集合を解析することで,SAWデュプレクサの電極構造と周波数特性の関係について考察する. |
題名 | ソフトウェア信頼性尺度の区間推定に関する考察 |
著者 | *邱 国龍, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究院情報部門ディペンダブルシステム論研究室) |
ページ | p. 257 |
キーワード | ソフトウェア信頼性尺度, 区間推定, ソフトウェア信頼性モデル, ブートストラップ法 |
アブストラクト | フォールトに起因するシステム障害は大きな社会的損失や 人命に関わることがあるため, ソフトウェアに対する品質管理 技術の一つとして定量的信頼性評価技術の必要性が増大して いる. ソフトウェア信頼性モデル(SRM) は, 実際に観測された フォールトデータに基づいて, ソフトウェア信頼性の評価尺度 を定量的に推定するために用いられている. 文献[1], [2] では 統計的にパラメトリックもしくはノンパラメトリックなモデル に対してブートストラップ法を適用し, ソフトウェア強度, 期 待残存フォールト数とFault-Free 確率(FFP) など信頼性尺度の 信頼区間を求める方法を提案した. 本稿では, 2 つの近似信頼 区間を求める方法を適用し, それらの推定結果を比較する. |