題名 | DAQ-Middlewareの通信方式に関する研究 |
著者 | *堀 裕貴, 長坂 康史 (広島工業大学大学院) |
ページ | p. 230 |
キーワード | データ収集, DAQ-Middleware, CORBA |
アブストラクト | 近年のネットワーク技術の発展は,ネットワーク上のデータの多様化をもたらした.物理学実験におけるデータ収集システムにおいても,ネットワーク技術を用いた大容量のデータの高速収集や保存が可能になってきている.しかし,データ収集システムを用いる実験では,それぞれの実験でデータ収集システムを個別に開発することが多く,開発者の開発負担も大きくなってきている.本研究では,研究機関と共同開発しているデータ収集システムのフレームワークのDAQ-Middlewareのデータ収集部効率が悪いという問題を解決するために、DAQ-Middlewareにおける収集性能の向上を目的とした,通信方式の変更を提案する. |
題名 | 非構造 P2P のための効果的なインデックスポイズニング手法 |
著者 | *大喜多 祐輔, 亀井 清華, 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻分散システム学研究室) |
ページ | p. 231 |
キーワード | P2P, ファイル共有, ポイズニング |
アブストラクト | P2P ファイル共有ソフトの普及に伴い,著作権法に違反した違法なファイル共有が大きな社会問題となっている.この問題に対処する方法として,インデックスポイズニングが知られている.しかし,これまでに提案されているインデックスポイズニング手法では,ネットワークへの負荷 が大きく,検索効率を低下させる可能性があることが指摘されている.本論文では,ネットワーク負荷の小さいインデックスポイズニング手法を提案し,その性能をシミュレーションにより評価する. |
題名 | SocioNetにおける類似性を利用したコンテンツ検索 |
著者 | *徳脇 孝輔, 亀井 清華, 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻分散システム研究室) |
ページ | p. 232 |
キーワード | ピアツーピア, P2P, SocioNet, 類似性, 興味 |
アブストラクト | ピアツーピア(P2P)システム上のコンテンツ検索では,隣接する全ピアに向けてクエリを転送するフラッディングが用いられることが多い.しかしフラッディングには,TTL(time-to-live)値のわずかな増加がメッセージ数の急激な増加につながるという問題がある.この問題を解決するため,類似したコンテンツを保持するピア間をリンクで直接結んで得られるオーバーレイを用いて小さなTTLでも十分高い検索精度が得られるSocioNet(1)のようなP2Pシステムも提案されているが,それらのシステム上のコンテンツ検索はフラッディングによって行われており,クエリがヒットする可能性の低いピアにクエリが転送されるなど無駄が多い.本稿ではSocioNetを対象とした効率のよいコンテンツ検索手法の提案と評価を行う. |
題名 | 階層化ドロネーオーバーレイネットワークのための高速なルーティング手法 |
著者 | *山中 景太, 亀井 清華, 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻分散システム学研究室) |
ページ | p. 233 |
キーワード | P2P, オーバーレイ, ドロネー図 |
アブストラクト | 近年,ノードの位置情報を利用したドロネー三角形分割に基づくオーバーレイ(ドロネーネットワーク)がP2Pシステムのための論理構造として注目を集めている.ドロネー三角形分割はボロノイ図の双対であり,名前の通り平面を三角形に分割するものである.ドロネーネットワークは目的ノードに近づく方向にメッセージ転送を貪欲に繰り返すこと(欲張り法)により,メッセージを正しく届けることができるという特徴を持つ.しかし,ノード数が増加しネットワークが大きくなると,遠距離間でのメッセージ送信に必要なホップ数が大きくなる問題がある.この問題を解決する手法として,ドロネーネットワークを階層化する手法がある.本稿では階層化ドロネーネットワークのための効率の良いルーティング手法を提案する. |