(セッション表へ)

平成26年度 (第65回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0701  19. 情報数理-(1)
日時: 2014年10月25日(土) 9:00 - 10:05
部屋: 1号館 01203 (→地図)
座長: 岩本 宙造 (広島大学大学院工学研究院)

19-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名サーバに対して回答内容を秘匿したオンラインアンケートシステムにおける回答処理の実装
著者*佐藤 淳史 (岡山大学大学院 自然科学研究科), 中西 透 (広島大学), 舩曵 信生 (岡山大学)
ページp. 195
キーワードサーバ, 秘匿, アンケート
アブストラクト現在,利用者の意見を収集するためにアンケートが実施されている. その際,アンケート用紙の配布や集計の手間を軽減するために,Web のオンラインアンケートシステムが利用されている.通常のWeb のアンケートシステムでは,セキュリティ確保のために,回答内容をクライアント側で暗号化し,サーバ側で復号してから集計する.しかし,この方法では,サーバが回答者の回答内容を把握することになり,サーバに対してプライバシが弱いという問題がある.本研究では,既存の秘匿集計プロトコルを用いて,サーバに対して回答内容を秘匿したオンラインアンケートシステムにおける回答処理の実装を行う

19-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名2階層のPKIに適応した匿名属性認証方式の提案
著者*水谷 健太郎 (岡山大学), 中西 透 (広島大学), 舩曵 信生 (岡山大学)
ページp. 196
キーワード匿名属性認証, PKI, ペアリング暗号, ゼロ知識証明
アブストラクト近年,ユーザの属性などを取得して利用するサービスを受ける際に、ユーザIDを用いて認証を行っているが、不必要な情報も与えてしまう。それを防ぐために匿名属性認証方式が提案されている。また、公開鍵の正当性を保証する認証基盤としてPKIが運用されている。しかし、従来の匿名属性認証方式はPKIのような複数階層の認証に対応していない。そのため、本研究では2階層のPKIに限定した匿名属性認証を提案し、ユーザと検証者の処理速度を計測を行い、実用的であることを示している。

19-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名単一誤り訂正復号を用いた二次元積符号のブロックターボ復号法の改善
著者*岡部 裕介, 日下 卓也 (岡山大学大学院自然科学研究科)
ページp. 197
キーワード軟判定復号法, SISO-OSD, ブロックターボ復号法, 単一誤り訂正復号
アブストラクト線形符号の軟判定復号法であるOSDを軟値出力に適応させた軟値入力/軟値出力-OSD (SISO-OSD)が知られている.これをブロックターボ復号法に適応させ,復号を繰り返すと誤り訂正能力が向上する場合があるが,計算量が大きくなるという問題がある.そこで,その改善の研究が行われている[1].[1]ではブロックターボ復号法におけるSISO-OSDの実行に先立ち,判定条件を用いて次数を低次のものに切り替えることに加え,同様の判定条件を用いて最終ステップにおける無駄なSISO復号を省略することで計算量を削減している.本研究では,[1]の判定条件を改良することで,誤り率の悪化を抑えつつ計算量をさらに削減する手法を提案する.

19-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名Reed-Muller符号の限界距離t+1復号法の計算量削減
著者*田邉 義直, 日下 卓也 (岡山大学大学院自然科学研究科)
ページp. 198
キーワードReed-Muller符号, 限界距離復号法
アブストラクト線形符号において,限界距離tまでの誤りを訂正可能な限界距離t復号法(BDD-t)と, t+1個までの誤りを訂正可能である限界距離t+1復号法(BDD-t+1)が知られている.BDD-t+1の単純な実装では,BDD-tをN+1回用いるため計算量が大きくなる.本研究ではBDD-t+1の計算量を削減することを目的とし,Reed-Muller(RM)符号を対象とし,シミュレーションにより,単純な手法と提案法の性能比較を行う

19-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名軟値出力型OSDの改良と用いる要素復号の適応的選択によるブロックターボ復号の平均計算量削減
著者*藤本 祥平, 日下 卓也 (岡山大学大学院自然科学研究科)
ページp. 199
キーワード軟判定復号法, SISO-OSD, ブロックターボ復号
アブストラクト線形符号の軟値出力である復号法軟値入力/軟値出力-OSD (SISO-OSD)とSISO-OSDに対応可能な二次元積符号のブロックターボ復号の効率化に関する研究がされている[1].高次のSISO-OSDでは出力系列の生成に必要ない,尤度の低い候補符号語も生成している.つまり既存法には無駄があると考えられる.また,ブロックターボ復号を多くのステージにわたり繰り返すと,計算量が大きくなり,実用性が低下することが問題である.特に次数の大きなSISO-OSD では大きな問題となる.本研究では,ブロックターボ復号の要素復号として実行するSISO-OSDにおいて情報系列で反転するビットの組み合せを工夫し,さらに要素復号を適応的に変化させることで,誤り率の悪化を抑えつつ平均計算量を削減できる手法を提案し,シミュレーションによって有効性を示す.