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平成26年度 (第65回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0403  16. 計測-(2)
日時: 2014年10月25日(土) 14:00 - 15:05
部屋: 1号館 01106 (→地図)
座長: 紀和 利彦 (岡山大学)

16-5 (時間: 14:00 - 14:13)
題名自動車運転動作の非接触検出と解析
著者日原 大輔, *栗田 耕一 (近畿大学工学部)
ページp. 113
キーワード運転動作, 非接触計測, 静電誘導
アブストラクト危険運転の抑止を目指して,乗用車を運転中の運転者の動作をモニタリングする技術が注目されている。従来法ではカメラを用いた画像計測が用いられる場合が多い。筆者らはカメラを用いることなく非接触で運転者の動作を検出する技術の開発を試みた。特に,運転者が「ハンドルから手を離す」あるいは「ハンドルに手を付ける」といった動作に伴う摩擦帯電現象に着目した。この帯電現象により人体電位は変動するため,人体近傍に設置した電極には微弱な静電誘導電流が誘起される。この波形を検出することにより,非接触で運転者のハンドル動作の検出が可能であることを明らかにした。

16-6 (時間: 14:13 - 14:26)
題名静電誘導を用いた非接触人体電位検出方法
著者中村 広樹, *栗田 耕一 (近畿大学工学部)
ページp. 114
キーワード人体電位, 非接触計測, 静電誘導
アブストラクト従来から行なわれていた人体電位の計測法では,接触型の電極を被験者が握りながら歩行や足踏みに伴う電位の変化を計測していた。筆者らは,人体に対して何ら機器を装着することなく人体電位の計測を非接触で実現することができれば,作業者に負担を低減することができるのではないかと考えた。 これを実現するため,作業者の近傍に設置した電極に流れる静電誘導電流を検出することにより,人体の電位を推定する方法を考案し,この実証を試みた。その結果,人体の電位変動に起因する誘導電流を非接触で検出し,この電流値を積分することにより,人体電位を非接触で検出可能であることを実証した。

16-7 (時間: 14:26 - 14:39)
題名電子機器への妨害波注入における電源ケーブルのコモンモード電圧とICコア電圧に発生するノイズとの関係
著者*前島 一仁, 五百旗頭 健吾 (岡山大学大学院自然科学研究科), 渡辺 哲史 (岡山県工業技術センター), 豊田 啓孝 (岡山大学大学院自然科学研究科)
ページp. 115
キーワード電磁両立性(EMC), イミュニティ, 妨害波注入, バーストパルス, 故障利用攻撃
アブストラクト本報告では,電子機器への妨害波侵入から誤動作に至るメカニズム解明の一検討として, 電源ケーブルに侵入したコモンモードノイズとICコア電圧に発生するノイズの関係を実験によって確認した。実験系はプリント回路基板(Printed Circuit Board:PCB),バースト試験器,結合器で構成した。バースト試験器からはバーストパルスを単発で出力し,PCBの電源ケーブルに結合器を用いて結合させ,コモンモードで注入した。結合器には結合・減結合回路網(Coupling Decoupling Network:CDN)またはカレントプローブを用いて,容量性結合と磁界結合の2通りの結合方法により注入した。更にPCBグラウンドの接地状態に関して,システムグラウンドに接地と非接地の2通りを試した。結合方法と接地状態を組み合わせ,計4通りの注入環境を試みた。どの注入環境においても,ICに発生するノイズの大きさは,PCB主電源におけるコモンモードノイズの微係数に依存することを示した。

16-8 (時間: 14:39 - 14:52)
題名近距離センサネットワークノードにおける動的な間欠動作アルゴリズムの提案
著者*山本 貴之, 濱崎 利彦 (広島工業大学情報学部情報工学科)
ページpp. 116 - 117
キーワードセンサネットワーク
アブストラクトセンサネットワークにおける、センサノードには保守回数を削減するため、自律的に動作させることが必要であり,低消費電力化が求められている。これには間欠動作あるいはスリープモードを用いて、必要最小限な時間とタイミングで観測とデータ通信を行うことが基本である。 本研究では、養殖業、水産業等を想定した波浪観測装置への応用として、波高の状況に応じてダイナミックに間欠時間を制御する適応型アルゴリズムを提案する。

16-9 (時間: 14:52 - 15:05)
題名表面分析支援ソフトウェアの開発 -動的Shirley法によるXPSバックグラウンド推定の高度化-
著者*松本 凌, 田中 博美 (米子工業高等専門学校), 吉川 英樹, 田沼 繁夫 (物質・材料研究機構), 吉原 一紘 (オミクロンナノテクノロジージャパン)
ページp. 118
キーワードXPS, バックグラウンド, Shirley法, ソフトウェア
アブストラクトデバイスの故障解析で有効なXPSは,スペクトルの解析結果に人的な差が生じてしまう。そこで我々は,その一因を担うバックグラウンド処理を高精度化するために“動的Shirley法”を利用した。この方法ではバックグラウンドの推定とピークフィッティングを連動させながら同時に最適化する。これによってスペクトルの定量結果から算出した2層構造の上部層の厚みを,全自動かつ精度よく推定(誤差率が15%低減)できるようになった。