(セッション表へ)

平成26年度 (第65回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0401  12. 光・量子エレクトロニクス
日時: 2014年10月25日(土) 9:00 - 10:05
部屋: 1号館 01106 (→地図)
座長: 三宅 雅保 (福山大学)

12-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名共振器構造を持つEL素子の発光スペクトル
著者大西 直人 (近畿大学 大学院), *岡田 和之 (近畿大学 工学部)
ページp. 101
キーワード有機EL, 発光スペクトル, スペクトル先鋭化, ディスプレイ応用
アブストラクト一般に広いスペクトル幅を持つ有機EL素子内に光共振器構造を構築して、スペクトル幅の狭い発光を得ることができた。このスペクトル先鋭化により、ディスプレイ応用での表現色域の拡大を確認した。これらの結果について報告する。

12-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名紫外発光有機EL素子の開発
著者*金田 祐紀 (近畿大学 大学院), 岡田 和之 (近畿大学 工学部)
ページp. 102
キーワード有機EL, 紫外線, アントラセン
アブストラクト一般に有機ELは可視光を発光するが、紫外光を発光させることができればデバイスとしての応用範囲を広げることができる。本研究ではアントラセンを利用した紫外発光有機EL素子を作製し、390[nm]での発光を観測した。これらの結果について報告する。

12-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名反射型マルチモード干渉構造光ファイバ温度センサの反射面形状変化による干渉スペクトル特性の評価
著者*高橋 毅 (岡山大学大学院), 田上 周路, 深野 秀樹 (岡山大学)
ページp. 103
キーワード光ファイバ, 温度センサ, 反射面形状変化
アブストラクト通信の手段として現代社会に普及している光ファイバは、センサとしての応用研究も行われている。光ファイバは防爆性・防腐性に優れており、様々なセンサが開発されている。本研究ではフレネル反射による端面反射型構造を作り、ファイバの先端部分を酸素バーナーによって融解することで反射面に丸みを与えて形状変化させ、それぞれの干渉スペクトル特性評価を行った。また、融解後の測定結果から1554 nmでの30℃と60℃の光強度差を求め、温度分解能を計算すると、0.020 ℃という高い分解能を得た。

12-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名光導波路型表面プラズモンバイオセンサーの特性
著者*張 開元, 信吉 輝己 (岡山理科大学)
ページp. 104
キーワード表面プラズモン, バイオセンサー, 光導波路, クレッチマン配置, 光フィルタ-
アブストラクト本研究では光導波路端面構造をクレッチマン配置を有するプリズムモデルとみなすことにより、導波モードが入射した場合のセンシング特性について検討を行っている。クレッチマン配置の平面波入射による表面プラズモン励起モデルに対し、入射導波モードを平面波にフーリエ展開することにより理論の拡張を図っている。さらに3層モデルを4層に増加させることによりセンシング特性の改善について検討を行った。具体的には、薄膜の誘電率、膜厚および入射角をパラメータとし反射特性の変化を求めている。

12-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名微弱光で動作する2段昇圧光給電回路の設計
著者*村上 雅也, 西川 諒, 田上 周路, 鶴田 健二, 深野 秀樹 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
ページp. 105
キーワード光給電, 昇圧回路, 光電変換
アブストラクト近年、光エネルギーを電気エネルギーに変換し機器を動作させる光給電技術が注目されている.光給電は電力供給・情報伝送が光ファイバのみで行うことができ,その普及率と長距離伝送が可能である点等からセンサネットワークへの電力供給手段として有効であるとされる.従来の研究は高出力のレーザダイオードと専用の受光素子を用いているが,本研究では光通信網の微弱光強度(2.8-500 μW)程度の光入力を想定した給電回路を設計した.フォトダイオードによる光電変換で得られた光起電圧を設計した2段昇圧回路によって昇圧し,マイコンセンサの駆動に必要な3 V出力を確保した.