| 題名 | ソフトウェアメトリクスに基づいたマルコフポアソン回帰モデルに関する考察 |
| 著者 | *池本 真也, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻) |
| Page | p. 416 |
| Keyword | NHPP, マルコフ連鎖 |
| Abstract | ソフトウェア開発工程は, 要求仕様定義，設計，コーディング，テスト，運用保守の各フェーズによって構成されており，テスト段階におけるデバッグ作業によってソフトウェア製品の最終的な信頼性を確保することが期待されている. 従来までに, ソフトウェアメトリクス情報を活用した信頼性評価の枠組みとして, Cox回帰やロジット回帰に基づいた非同次ポアソン過程モデルが提案されてきた. 本稿はフォールト発見事象がいくつかの状態をとり得る背後過程に従って推移するという仮定を導入することで，ソフトウェアテストの各時点での効率性を考慮に入れたソフトウェア信頼性モデルについて考察する． |
| 題名 | マルコフ決定過程によるPCクラスタシステムの最適省電力制御方策に関する一考察 |
| 著者 | *宮田 諭, 岡村 寛之, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻) |
| Page | p. 417 |
| Keyword | マルコフ決定過程, クラスタ |
| Abstract | 複数の計算ノードで構成されるクラスタシステムではソフト ウェア的に計算ノードを制御することにより省電力化を実現す ることが重要である．安価なPC をネットワークによっ て接続した自律分散型のクラスタシステムでは，各計算ノード は，一定時間処理を行わないときに自動的にスリープ状態に 移行する環境となっていることが多い．そこで本稿では，文献 で扱っているクラスタシステムとは異なり，アイドル状態 の計算ノードが自律的にスリープ機能に移行するようなシステ ムにおいて，省電力の観点からジョブを計算ノードに割り当て る問題を考える．具体的には，省電力制御方策をマルコフ決定 過程によって記述し，最適な省電力方策について議論する． |
| 題名 | 消費電力制約を伴う実時間システムの信頼性設計に関する考察 |
| 著者 | *古賀 俊孝, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻) |
| Page | p. 418 |
| Keyword | 動的電圧周波数調整, 信頼性最適化, 消費電力制約, 離散時間マルコフ連鎖, |
| Abstract | 消費電力に関する諸問題の解決手法の１つとして，動的電圧周波数調整(Dynamic Voltage and Frequency Scaling:DVFS) が広く提唱されている. システムの実行時に適切なDVFS 制御を行うことで消費電力を節約することができるが，DVFS 制御に伴って一時的にシステムの故障率が増加することが知られている．本稿では，実時間と消費電力制約の下でm 個のタスク処理を行うシステムの信頼度を最大化するDVFS による最適な周波数割り当ての問題について考える．具体的には，タスクが処理される時間的挙動を離散時間マルコフ連鎖(DTMC)でモデル化し，周波数割り当て問題を制約付き非線形計画問題として定式化する． |
| 題名 | 感触装置を使ったプログラム改善ツールキット−プログラムの分割と統合− |
| 著者 | *原 澪於, 吉田 誠 (岡山理科大学工学部情報工学科) |
| Page | p. 419 |
| Keyword | ソフトウェア, メトリクス, 感触装置 |
| Abstract | ユーザニーズとともに，ソフトウェアは益々，高度化・複雑化している．ソフトウェアの品質を評価するために，いろいろな指標（メトリックス）が考案されている．しかしながら，関連する複数の指標を総合して短時間でソフトウェアの善し悪しを評価するのは非常に難しい．可視化により評価する方法が考えられているが，やはり短時間で複数の指標を同時に評価するのは困難である．著者らは，感触装置（HAPTICS）を使用し，触覚を使った身体感覚とソフトウェア指標を対応付けたソフトウェア改善ツールキットを開発している．本論文では，感触装置を使ったソフトウェア改善ツールキット，及びプログラムの分割と統合の方法ついて記述する． |
| 題名 | 協調学習のための知識生成過程支援 |
| 著者 | *武田 直大 (広島工業大学 情報学部 知的情報システム学科), 山�� 直也, 小嶋 弘行 (広島工業大学 大学院 工学系研究科 情報システム科学専攻) |
| Page | pp. 420 - 421 |
| Keyword | 協調学習, ナレッジマネジメント, 知識共有, グループウェア, CSCW |
| Abstract | 近年，企業におけるグループウェアの導入が進む中，組織では業務効率向上が要求されており，知識生成や知識管理を促す経営手法が重要視されてきている。一方，個別学習環境では達成されない目的を協調学習という学習方法を用いて達成するグループウェアの検討がなされてきた。組織として知識生成を図る集合知の観点から，社内に蓄積されている知識や情報を有効活用し，業績回復や競争力をつけることが望まれる。本研究では，協調作業を支援するグループウェアの範疇としての協調学習支援を対象として挙げ，協調学習環境における学習過程や学習知識の共有を念頭に，コミュニケーションツールを利用した知識生成過程支援システムについて検討する。 |
| 題名 | 順序回路の学習支援システムにおけるカウンタ回路の追加 |
| 著者 | *�睫� 章宏 (近畿大学大学院 システム工学研究科), 出口 幸子 (近畿大学工学部 電子情報工学科) |
| Page | p. 422 |
| Keyword | 学習支援システム, カウンタ, 順序回路, 音声 |
| Abstract | 本研究では，順序回路の学習支援システムの学習内容にカウンタ回路を追加した．本システムは，回路図，タイミングチャート，状態遷移表，および説明文で構成されており，各教材を同一画面上に表示し，各教材を同期させて学習するようにしている．学習する回路は，非同期式16進カウンタ，非同期式5進カウンタ，非同期式10進カウンタである．本システムでは，説明文で理解が難しいところに別ウィンドウで詳しい説明を表示させるようにしている．学習画面では音声アイコンが表示されており，アイコンを押すことで説明文が音声で流れるようにしている． |