題名 | 多重ルーティングテーブルを用いたルート迂回法の改良 |
著者 | *森田 健悟, 今濱 宇紀, 福島 行信, 横平 徳美 (岡山大学大学院自然科学研究科) |
Page | pp. 384 - 385 |
Keyword | ルーティング, IP, 高速迂回, 多重ルーティングテーブル |
Abstract | 故障によりインターネットが利用できなくなった場合,多くの情報通信に悪影響を与えることになる.そのため,インターネットの可用性に対する要求が増大してきている.そこで,インターネットにおける1本のリンクの故障に対して,可用性を増加させるための方法として,各リンクの故障を想定して,迅速な復旧を可能にする方法として多重ルーティングテーブル法が提案されている.しかし,多重ルーティングテーブル法では故障リンクを迂回してルーティングを行うため,本質的にホップ数の増加は避けられない.本研究では,このホップ数の増加を極力減らすための方法を検討し,多重ルーティングテーブル法との比較を行った. |
題名 | P2Pライブストリーミングにおける不正ピア検出法の提案 |
著者 | *紺谷 将也 (広島大学 大学院工学研究科), 藤田 聡 (広島大学 大学院工学研究院) |
Page | p. 386 |
Keyword | P2P, ストリーミング, セキュリティ, 電子透かし |
Abstract | メッシュ型P2Pライブストリーミングにおける重要な課題のひとつにコンテンツの漏洩問題がある.本稿では,コンテンツを不正に要求するピア(海賊ピア)と,不正な要求に応じてコンテンツを意図的に漏洩するピア(共謀ピア)を効率的に特定する手法を提案する.以下では,配信される各コンテンツは固定サイズのピースに分割され,各ピースはそれぞれ暗号化されているものとする.支払いを完了したユーザ (認証ピア) は,システム参加時にトークンと復号鍵を取得する.認証ピアはトークンによってお互いを認証し合い,復号鍵でピースを復号してコンテンツを視聴する.認証を受けていない海賊ピアは復号鍵を持たないため,他の認証ピアが復号したピース (復号ピース) を取得しないとコンテンツの視聴が行えないことに注意しよう.なお提案手法は,後述する JFD と Louらの手法に基づいている. |
題名 | P2P型分散ファイルシステムの耐故障化手法の提案 |
著者 | *向井 智昭 (広島大学大学院工学研究科), 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究院) |
Page | p. 387 |
Keyword | P2P, 分散ファイルシステム |
Abstract | ネットワーク上のコンピュータを相互接続して実現される ピア・ツー・ピア(P2P)型の分散ファイルシステムが近年高い注目を集めている. これらのシステムの狙いは,専用サーバによって実現されるAmazon EC2やGoogle Driveなどの商用クラウドサービスとは異なり, ネットワーク上の遊休資源を有効活用して,大規模なファイルシステムを安価に構築することにある. 本稿では,田中らによって提案されたP2P型分散ファイルシステムに着目し,その耐故障化手法について考察する. 提案手法の基本アイデアは,各ファイルのコピーをネットワーク上の複数のピアに格納し, それらをネットワークの変化に応じて適切にメンテナンスすることである |
題名 | QoSルーティングのための経路評価に関する考察 |
著者 | *清水池 渓人, 鵜根 弘行 (広島国際学院大学 情報デザイン学部), 銭 飛 (関東学院大学 工学部) |
Page | pp. 388 - 389 |
Keyword | ルーティングアルゴリズム, QoS, 強化学習, 学習オートマトン |
Abstract | ネットワークにおける通信品質(通信遅延や通信帯域)を確保する技術の一つにQoS(Quality of Service)ルーティングが挙げられる。Qosルーティングは最大遅延制約が与えられたフローに対して,制約に見合った遅延を持つ経路を提供することが望ましい。しかし経路の遅延特性はネットワークを流れるトラフィックの流量に依存するため,流量が少ない場合は経路の遅延が最大遅延制約より非常に小さくなることがある。これにより,過剰な品質の経路を選択するという問題が発生する。本研究では最大遅延制約を経路の選択に反映させるための手法について考察する。 |
題名 | 移動透過通信支援のための無線ネットワーク情報収集システム |
著者 | *王 博丞 (広島大学総合科学研究科), 近堂 徹, 大東 俊博, 岸場 清悟, 相原 玲二 (広島大学情報メディア教育研究センター) |
Page | pp. 390 - 391 |
Keyword | 移動透過通信, 無線ネットワーク, スマートフォン, タブレット |
Abstract | ネットワークの利用できる地域や通信品質などを把握することで、移動透過通信機能を有する端末が複数ネットワークをシームレスに移動しながら通信を行う場合に、利用可能なネットワークをリアルタイムに取得するための支援システムの研究である。 |
題名 | CASによるSSO型ネットワーク認証システムの開発 |
著者 | *岡田 康 (松江工業高等専門学校/実践教育支援センター), 原 元司 (松江工業高等専門学校/情報工学科) |
Page | p. 392 |
Keyword | CAS, ネットワーク認証, シングルサインオン |
Abstract | 近年,組織内ユーザのモラルハザードを防止するため,ネットワーク認証システムが,近年普及してきている.このシステムは各種のものが提案されているが,現時点でSSO型のシステムはほとんど存在していない. 一方,組織内でのネットワークサーバにおける利用認証に,シングルサインオン(以下,SSOと略記する)機能を導入する大学・高専等の教育研究機関が増えてきている.このSSO技術についても各種のものがあるが,近年Webに特化したSSO技術として,SAML,OpenID,CASなどが注目されている.とくに,CASは実装が容易で,組織内への適応に向いている. そこで,本研究ではCASに対応したゲートウェイ型ネットワーク認証システムを提案する. |