| 題名 | 導電シリコーンゴム電極を用いた瞬目検出法 |
| 著者 | *村上 篤志, 槇 弘倫, 小川 英邦, 塚本 壮輔, 米澤 良治 (広島工業大学) |
| Page | p. 350 |
| Keyword | 導電シリコーンゴム, 瞬目, 眼電図 |
| Abstract | 平成22年度衛生行政報告例の概況において、日本における筋萎縮性側索硬化症患者(ALS患者)は8,406人と報告されている。ALS患者は、身体を動かす神経系が徐々に破壊されていき、筋肉が徐々に委縮する。しかし、ALS患者は患者自身の知能や知覚には病気の影響が少ない。よって、口や体の動きといったコミュニケーションによる意思伝達のみが奪われていく。そのため、コミュニケーションを補助する多くの意思伝達装置が開発されている。その中において、眼電図(EOG)を用いた意思伝達装置は目の付近に取り付けた電極により瞬きや目の動きを記録しコミュニケーションに利用する。しかし、眼電図記録用電極は直接皮膚へ貼り付ける必要があり、患者に対して身体的に負担になること多い。 そこで、本研究では、直接皮膚に電極を貼り付ける代わりに、枕に取り付けた導電シリコーンゴムを用いて瞬きを検出する眼電図式瞬目検出装置の開発を行ったので報告する。 |
| 題名 | 電気インピーダンス法による輸液製剤判別システム |
| 著者 | *天野 光, 小川 英邦, 槇 弘倫, 塚本 壮輔, 米澤 良治 (広島工業大学), 二宮 石雄 (広島国際大学), 佐田 孝治 (下関厚生病院) |
| Page | p. 351 |
| Keyword | 輸液, 点滴, モニタ |
| Abstract | 現在、病院や医療施設では点滴による治療が行われている。点滴に使用される輸液製剤には様々な種類があり、患者の状態に応じた使い分けがされている。もし、投与するべき輸液製剤を誤ってしまうと、患者の状態を悪化させてしまい、患者の医療不信を引き起こすことが考えられる。大きな事故には至っていないが、輸液製剤を取り違えるインシデントがいくつか報告されている。 そこで、本研究では、輸液製剤によって導電率が異なる点に着目し、電気インピーダンス法による輸液モニタリングシステム1)を用いて輸液製剤の判別を行ったので報告する。 |
| 題名 | 認知症高齢者安全生活支援システム |
| 著者 | *松岡 伸吾 (トリニティカレッジ広島医療福祉専門学校), 小川 英邦, 槇 弘倫, 米澤 良治 (広島工業大学) |
| Page | p. 352 |
| Keyword | 認知症, 環境音, PHS |
| Abstract | "日本における認知症高齢者数は2015 年の高齢者介護研究会報告書によると、居宅で自立度�彊幣紊�73 万人で、2025 年には323 万人になると予想している。これら認知症高齢者の問題として、日常生活下における転倒や行動障害の一つである徘徊行為により、最悪の場合、死に至ることから、居宅内外における認知症高齢者の安全生活支援が求められている。 本研究では、行動、位置情報及び環境音を同時取得し、居宅内外シームレスで認知症高齢者の安全生活支援を可能にするシステムを開発した。 |
| 題名 | 自然発話音声を用いた感情識別に関与する特徴量の分析 |
| 著者 | *須山 貴博, 渡部 徹 (松江工業高等専門学校) |
| Page | p. 353 |
| Keyword | 発話音声, 最大リアプノフ指数, 因子分析 |
| Abstract | 発話音声から発話者の感情を認識する研究は盛んに行われており，学習を利用したものに至っては実用化されている。しかし，学習による認識には膨大なデータベースを必要とし，音声の特徴量による識別については確かな指標は確認されていない。 そこで本研究では，発話音声に含まれる基本周波数やスペクトル等の複数の特徴量，更に音声の揺らぎを定量化した最大リアプノフ指数より，感情識別に関わる要因を因子分析により検証する。音声サンプルに対し実験を行った結果，「怒り」「恐怖」「悲しみ」といったネガティブな感情に口腔内の形とパワーが密接に関わっていることが判明した。 |
| 題名 | 描画優先順位を考慮したがん細胞分類支援診断システムの開発 |
| 著者 | *伊藤 剛, 北風 裕教 (大島商船高等専門学校), 池田 信彦 (徳山工業高等専門学校), 松野 浩嗣 (山口大学大学院) |
| Page | p. 354 |
| Keyword | がん細胞, 支援システム |
| Abstract | 近年，がん患者から摘出したがん細胞を分析し，患者に適した治療薬および治療法を診断補助することができる医療システムが求められている． そこで，分類システムと可視化システムを併用することで，効率的な医療診断を行うことを提案してきたが，可視化システムは，試作システムの段階であり，実システムとして耐えうるだけの処理能力及び分析能力を有してはいなかった． そこで本研究では，可視化システムの描画順位を最適化することで高速化を図ったシステムの開発を行ったので報告する． |
| 題名 | リカレント型神経回路網モデルにおけるカオスを用いた制御応用―相互作用する移動体を用いた計算機実験― |
| 著者 | *松本 翔 (岡山大学大学院 自然科学研究科 電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院 自然科学研究科 産業創成工学専攻) |
| Page | p. 355 |
| Keyword | カオス, 神経回路網, ２体, 相互作用, 制御 |
| Abstract | 人間の脳は現在のコンピュータには難しい柔軟な情報処理を行うことができる．しかし，脳内での情報処理のメカニズムについては解明されたとは言い難い．そこで本研究では神経回路網モデルを用いてカオスを発生させてその機能を調べ，さらにカオスを用いた移動制御を行い，脳内でのカオスと生体機能の関係について発見論的に探るものである． |
| 題名 | リカレント型神経回路網モデルにおけるカオスを用いた生体制御 - アームロボットシステムへの応用 - |
| 著者 | *青田 朋也 (岡山大学 大学院自然科学研究科 電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学 大学院自然科学研究科 産業創成工学専攻) |
| Page | p. 356 |
| Keyword | カオス, アームロボット, 神経回路網モデル |
| Abstract | 近年,人間の脳内で発見されたカオス現象が,人間の脳機能に対して重要な役割を果たしているのではないかという考えがある.その考えのもと,脳の神経回路網を参考にした,リカレント型神経回路網モデルを構築し,カオスを発生させた.ここでは三次元身体運動制御の足掛かりとして腕モデルの構築を行い,カオスの機能性にアプローチすることにした. |