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平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1104  23. 画像処理-(2)
日時: 2012年10月20日(土) 15:45 - 17:16
部屋: 教養棟2号館 504室 (→地図)
座長: 薮木 登 (津山工業高等専門学校)

23-8 (時間: 15:45 - 15:58)
題名複数のしきい値を有するスイッチングメジアンフィルタを用いた画像のランダム値インパルス性雑音検出
著者*大永 啓介, 久保田 良輔 (宇部工業高等専門学校), 末竹 規哲 (山口大学)
Pagep. 285
Keywordメジアンフィルタ, スイッチングメジアンフィルタ, 分布間距離
Abstract本研究では,スイッチングメジアンフィルタの性能向上を目的として,領域ごとに自動的に決定された複数のしきい値を用いる方法を提案する.また,しきい値の決定には検出した雑音と理想的な雑音との分布間距離を用いる.提案手法では,画素値の分散に着目し,局所領域内の画素値のバラツキに応じて画像を分割する.次に,局所領域のバラツキに応じて,異なる大きさのしきい値を用いることで,より高い精度で雑音を検出することができる.種々の実験の結果,提案手法を用いることにより,理想画像が得られない実環境において,良好なフィルタしきい値を自動的に決定することが可能であることが確認できた.

23-9 (時間: 15:58 - 16:11)
題名全天周画像からの顔検出
著者武内 康平, *佐々木 輝行, 李 仕剛, 中西 功, 藤村 喜久郎 (鳥取大学)
Pagep. 286
Keyword顔検出, 魚眼カメラ, 魚眼画像
Abstract魚眼カメラから取得した画像は180°以上の広い視野をもつという利点がある。そこで正反対の向きの魚眼カメラを2台用いることで全方位の画像が取得できる。これを全天周画像という。本研究では、全天周画像を利用し全方位での顔検出を目標とする。 しかし、魚眼画像は端にいくほど大きな歪みを生じる。この歪みによって、端にいる人物の顔は検出されず顔検出の精度に大きく影響をあたえる。そこで提案手法では、撮像した全天周画像を円柱画像に変換し、方位角に沿う魚眼画像の歪みを正規化することで、顔の検出を行う。

23-10 (時間: 16:11 - 16:24)
題名ウェーブレット変換によるデジタルカメラのための被写界深度制御
著者*伊藤 崇 (大島商船高等専門学校・電子情報システム工学専攻), 岡崎 秀俊 (大島商船高等専門学校)
Pagepp. 287 - 288
Keywordデジタルカメラ, 被写界深度, ウェーブレット変換
Abstract近年普及してきた小型のデジタルカメラでは、画面サイズが小さいために被写界深度が深く、フィルムカメラで用いられていた背景をぼかして被写体を強調させる表現技法が困難である。大型のレンズやCCDを搭載することで光学的に改善できる。しかし、小型であるという特徴が失われてしまう。そこで本研究では、ソフトフェアにより背景をぼかす方法を提案する。提案法では、ウェーブレット変換により画像の高周波成分を減衰させて、逆変換を行い、再構成することでぼけを拡大している。

23-11 (時間: 16:24 - 16:37)
題名パターン分離法による止血時Hb濃度変化計測
著者*亀本 真寿男, 小田 和磨, 鬼追 一雅 (広島工業大学)
Pagep. 289
Keywordパターン, 分離法, 止血, Hb, 濃度変化
Abstract近年,近赤外光を用いた血中ヘモグロビン測定法の研究開発が盛んに行われている.我々はカメラを用いることにより,比較的広範囲にわたるヘモグロビン(Hb)濃度分布動画像が得られることを既に報告している.今回は,被験者のHb濃度分布変化を計測するための基礎検討を行った.被験者の指を止血していない時のHb濃度分布画像と,止血した時のHb濃度分布画像を比較し,Hb濃度の時間変化を調べたのでその結果を報告する.

23-12 (時間: 16:37 - 16:50)
題名HVSを考慮した秘密鍵の解析攻撃に耐性のある画像電子透かし法
著者*薮木 直人, 中本 昌由 (広島大学大学院), 棟安 実治 (関西大学システム理工学部), 大野 修一 (広島大学大学院)
Pagepp. 290 - 291
Keyword電子透かし, 著作権保護, 鍵の解析攻撃, 離散コサイン変換(DCT), 人間視覚特性(HVS)
Abstract本論文では,秘密鍵を用いた変換行列の生成と埋込み空間への写像の複数回変換により透かしの埋込み空間を決定する手法を提案する.透かし信号を取り除こうとする攻撃者が秘密鍵を解析するためには,変換行列と変換を行なった回数を特定する必要があり,透かし信号の埋込まれた空間の特定を困難にすることで電子透かしのセキュリティを向上させることができる.さらに,本手法では写像を行うことによりHVS(人間の視覚特性)に基づいた透かしの重み付けも実現可能としている.最後に,実験により従来手法に比べて秘密鍵の解析攻撃に費やす計算時間が増大することを示し,透かしの安全性が大幅に向上することを示した.

23-13 (時間: 16:50 - 17:03)
題名Memory-based Particle Filterを用いた血管動画像追跡手法の検討
著者*鳥崎 充良 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 茅野 功 (川崎医療福祉大学 医療技術学部), 佐藤 洋一郎, 横川 智教 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 宮崎 仁 (川崎医療福祉大学 医療技術学部), 有本 和民 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科)
Pagep. 292
Keyword医用画像, 冠動脈, パーティクルフィルタ

23-14 (時間: 17:03 - 17:16)
題名全天周センサーとKinectを用いた移動ロボットの自律走行に関する研究
著者*Xuebin Qin, Wuhe Zou, Shigang Li (鳥取大学)
Pagep. 293
Keyword全天周センサー, Kinect, 融合, ロボット, 自律走行
Abstract本研究では,二つのセンサーの利点を用いて,更に高精度な運動推定をできる。車いすが移動中,遠距離では,全天周センサーを用いて,運動推定とシーンの記述を実現できる。粗く定性的な情報から姿勢運動を推定する手法を開発する。近距離では,Kinectセンサーを用いて自由領域を発見することができる。Depth画像から近距離の障害物を見つける。撮影点が近接している場合には可視画像のマッチング情報及びDepth画像の距離情報を用いて3D環境を構築できる。