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平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1103  23. 画像処理-(1)
日時: 2012年10月20日(土) 14:00 - 15:31
部屋: 教養棟2号館 504室 (→地図)
座長: 玉木 徹 (広島大学)

23-1 (時間: 14:00 - 14:13)
題名ネットワークカメラを用いた視線制御システムにおける顔判定
著者*中山 秀延, 薮木 登, 井上 浩行 (津山工業高等専門学校), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校)
Pagepp. 274 - 275
Keyword視線検出, 画像処理, 顔判定, 視線インターフェース
Abstract現在,我々の生活は便利なたくさんの電化製品によって支えられ,その多くはリモコンによって遠隔操作できる.しかし,身体の不自由な障害者や高齢者など,リモコン操作が困難な人もいる.そこで視線を入力インタフェースとして使い,利用者がソファやベッド,椅子等に腰掛けた状態で,室内の中にあるテレビや照明などの電化製品に向かって視線を送ることにより,その製品をコントロールするシステムを開発している.昨年の研究では複数のネットワークカメラを用いて,自由なカメラの配置を実現する視線制御システムを提案した.本研究では視線制御システムにおける顔判定方法を提案する.

23-2 (時間: 14:13 - 14:26)
題名動的ネットモデルを用いた視線検出に関する検討
著者*山下 大樹, 薮木 登, 井上 浩行 (津山工業高等専門学校), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 276
Keyword視線検出, ActiveNet, 動的ネットモデル
Abstract動的ネットモデルはエネルギー最適化問題を用いた画像中に存在する目標物体を抽出する手法である。本研究はこの動的ネットモデルを用いて視線検出のための目の領域について検討し、その結果について報告する。本提案手法の手順は、顔画像に色分布関数を適用し、肌色に近い色と唇の色に近い色の領域を抽出する。得られた類似度マップと入力画像に対してヒストグラムを用いた動的ネットモデルを適用し、目の領域と虹彩を検出する。今回の実験で提案方法を用いて目の領域および虹彩を同時に抽出することで視線検出を行うことが可能であることが明らかとなった。今後は本提案手法を用いて視線検出を行い、視線制御システムへの導入も検討する。

23-3 (時間: 14:26 - 14:39)
題名切れ目のない複数文字の入力を目指した空中手描きシステムの考案
著者*鈴木 慶, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)
Pagep. 277
Keyword空中手書き文字
Abstract自然な動作を用いた入力インタフェイスに「空中手描きインタフェイス」がある.これまでのインタフェイスでは,ユーザが文字を一文字ずつ書きその都度文字を認識するインタフェイスであったため,ユーザが何らかのアクションをとることで一文字ずつ文字を切り離す必要があった.もしユーザが文字と文字を故意に切り離さなければ複数の文字が繋がってしまい,文字認識ができないという問題が生じる.その問題を解決すべく,複数の文字を連続で書いたときに自動で文字と文字を切り離す方法を提案する.

23-4 (時間: 14:39 - 14:52)
題名ポジショニング技術習得支援システムにおけるCT画像からの平面画像の作成
著者*丸山 敏則 (岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻), 山本 秀樹 (吉備高原医療リハビリテーションセンター)
Pagepp. 278 - 279
KeywordX線撮影, ポジショニング, CT画像, 減弱係数
Abstract診療放射線技師はX線撮影において検査部位が他の部位と重ならないように,被験者の体位を正確かつ迅速に整位(ポジショニング)しなければならない.我々は以前に,診療放射線技師をめざす学生のポジショニング技術習得のための支援システムの開発について報告した.本研究では,教育施設でも普及が著しいフィルムレスのシステムであるComputed radiography (以下CR)の画像と同等の画質を得るために,X線の物質に対する透過と減弱の基本的な原理をもとに減弱係数に着目し,支援システムにおいてCT画像データから平面画像を作成するアルゴリズムを開発した.CT画像データから横断面の各ピクセルにおけるX線に対する減弱係数を求め,X線の投影方向に積算した減弱係数に対応したグレーレベル出力をすることにより,CR画像と同等の画質を備えた平面画像を作成することができた.

23-5 (時間: 14:52 - 15:05)
題名近赤外光によるHb画像の特徴抽出
著者*小田 和磨, 亀本 真寿男, 鬼追 一雅 (広島工業大学)
Pagep. 280
KeywordHb画像, oxy-Hb, deoxy-Hb
Abstract現在,我々は近赤外分光画像から血中ヘモグロビン(Hb)の濃度分布画像を取得する方法の研究を行っている.ところで,oxy-/deoxy-Hb濃度分布画像は被験者によって明瞭さに大きな違いがある.今回,被験者依存性の分析を目的として,複数の被験者について,様々な部位のHb濃度分布画像を比較検討したので,その結果を報告する.

23-6 (時間: 15:05 - 15:18)
題名IHC評価基準を満たす電子透かし方式
著者*山本 隆博 (山口大学理学部), 川村 正樹 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 281 - 282
KeywordIHC評価基準, 電子透かし, スペクトル拡散
AbstractIHC評価基準に基づく高画質なステゴ画像を生成できるスペクトル拡散型電子透かし法を提案し、ビット誤り率と画質を評価した。 本手法は、メッセージ情報をスペクトル拡散することによって透かし情報を作成し、DCT係数に埋め込む手法である。 拡散符号長をなるべく短くすることによって、透かしを埋め込む領域を少なくする。 また、スカラーコスタスキームを利用することによって、原画像が未知でも復号できるようにした。 最適な拡散符号長と埋め込み幅を選択することにより、圧縮率1/20でJPEG圧縮した後でも、 ビット誤り率0を達成し、かつ、非常に高画質なステゴ画像を得ることができた。

23-7 (時間: 15:18 - 15:31)
題名SIFTを用いたHarrisの特徴点の対応付け
著者*小林 隆太郎 (大島商船高等専門学校 電子・情報システム工学専攻), 河合 宏紀 (大島商船高等専門学校 情報工学科)
Pagepp. 283 - 284
KeywordSIFT, Harris
Abstract屋内画像の自然特徴点を用いてロボットの3次元的な位置の推定を行う.位置の推定手順は次のように行う.1.屋内画像の取得 2.自然特徴点の抽出 3.特徴点の対応付け 4.ロボットの3次元位置計算 この処理で問題となるのが安定的に特徴点を抽出し,正確に対応付けすることが難しいということである.そこで,自らの提案手法であるHarris-SIFT法により,安定的な特徴点の抽出と対応付けを行う.