| 題名 | ディジタルフィルタによる人工喉頭音声の明瞭度改善 |
| 著者 | *栃尾 篤志, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院情報エレクトロニクス専攻) |
| Page | p. 265 |
| Keyword | 電気式人工喉頭, ディジタルフィルタ |
| Abstract | この研究は声帯を失った人たちの発声を補助する電気式人工喉頭を使った音声を複数のディジタルフィルタを用いて音声の聞き取りやすさの改善を行う. ディジタルフィルタをかけたことによりかける前よりも音声の聞き取りやすさが向上した |
| 題名 | DVD-RAMの誤り訂正能力評価 |
| 著者 | *只野 善裕, 吉村 徳泰, 古川 輝雄 (広島工業大学) |
| Page | p. 266 |
| Keyword | RS-PC, LDC, イレージャ訂正, DVD_RAM |
| Abstract | DVD-RAMの指紋誤り例に於ける誤り訂正能力の評価を行った．過去に実績のある誤り訂正符号として，��RS-PCフォーマット，��LDCフォーマット，��イレージャ訂正フォーマットで検討した．指紋誤り(大きさ小と大)ディスク10枚を用いて，２台のドライブでの誤り再生データを収集し，各訂正符号処理ソフトを作成し，訂正ブロック数と残存誤りブロック数を計測した．LDC法のインターリーブ長284の時に現在DVD-RAMに採用されているRS-PC法のインターリーブ長182の時と同等以上の結果が得られた． |
| 題名 | 記録符号のRLL特性改善の一考察 |
| 著者 | *吉村 徳泰, 只野 善裕, 古川 輝雄 (広島工業大学) |
| Page | p. 267 |
| Keyword | RLL性能, RLLrms, 記録符号, 2/5M記録符号 |
| Abstract | パッケージ系装置に適用する記録符号の特性改善を検討した．再生波形干渉量は最短記録ピット幅(Tmin)に依存する．それ故，記録符号ではTminか大きい符号が望ましい．(4,∞;2,5)記録符号(2/5Mと仮称する)は，Tminが現存符号中最大で，かつ符号化効率が99%である．しかし，再生時のセルフクロッキング特性に影響するRLLパラメータが大きい欠点がある．2/5M符号に複数のシード値をもつ疑似乱数をガロア体加算する方式で，記録符号のRLL値を制御する方法(方法1)と，記録符号化無しでRLL値を制御する方法(方法2)のアルゴリズムを提案し，有効な実験結果を得た． |
| 題名 | データ指向型アプローチによる安定なIIRフィルタの一設計法 |
| 著者 | *清水 尚之, 中本 昌由, 山本 透 (広島大学大学院) |
| Page | pp. 268 - 269 |
| Keyword | IIRフィルタ, システム同定, 非反復設計, 安定 |
| Abstract | 本論文では，IIRフィルタの設計問題に対し，システム同定法を利用した設計法を提案する．ここでは，入力信号として白色ガウス信号を使用し，白色ガウス信号が理想的に信号処理された場合の波形を「規範出力信号」としてシステム同定を行っている．また，フィルタの群遅延時間は規範出力信号を時間軸上でシフトすることによって実現する．設計例では，従来の最小２乗設計法と同等のカットオフ特性とより大きな阻止域の減衰量が得られており，提案手法の有効性が確認できる．本手法は，IIRフィルタの設計問題に対する新しいアプローチであり，繰り返し処理を必要としないで十分なフィルタ特性を得ることができる点が最大の特長である． |
| 題名 | 安静時fMRIデータからの血行動態反応関数の推定の信頼性 |
| 著者 | *坂本 竜太, 中村 和歌子 (島根大学大学院総合理工学研究科) |
| Page | pp. 270 - 271 |
| Keyword | fMRI, ブラインド信号処理, スパース表現, 生体信号処理 |
| Abstract | 近年，被験者が安静にしているときのfMRIデータの研究がさかんに行われている．本研究では，同一被験者から複数回測定した安静時fMRIデータから，たたみ込み型のスパース表現を用いて血行動態反応関数の推定を行い，その推定の信頼性を検討した．脳内の23の部位のデータから，血行動態反応関数をそれぞれ推定し，この波形の，同一被験者でのばらつきと，被験者間でのばらつきの指標を算出した．結果として，どちらの指標も，灰白質内の部位での平均値の方が，白質内の部位での平均値よりも小さかった．このことは，灰白質において推定された血行動態反応関数が，仮定した通り，神経細胞の活動を反映していることを示唆する． |
| 題名 | サブバンド適応ディジタルノッチフィルタの高収束化に関する研究 |
| 著者 | *三島 光紀, 衣笠 保智 (松江工業高等専門学校), 伊藤 良生 (鳥取大学), 小林 正樹 (中部大学) |
| Page | p. 272 |
| Keyword | サブバンド構成, 適応ディジタルノッチフィルタ |
| Abstract | 適応ディジタルノッチフィルタは，心電図信号や通信機器等に混入した狭帯域雑音の除去に用いられ，研究されている．しかし，適応ディジタルノッチフィルタでは，多数の狭帯域雑音が存在する場合，収束速度が著しく劣化する問題がある．この問題を改善する方法として，サブバンド部とフルバンド部によって構成された適応ディジタルノッチフィルタが提案されている．サブバンド適応ディジタルノッチフィルタの極位置を可変する極位置制御をサブバンド適応ノッチフィルタに適用する方法を提案する．計算機シミュレーションにより収束速度の向上を確認する． |
| 題名 | 周波数領域ALEに基づく音声強調における相関分離パラメータの適応的制御 |
| 著者 | *中西 功, 難波 宏徳, 李 仕剛 (鳥取大学工学研究科) |
| Page | p. 273 |
| Keyword | 音声強調, 雑音除去, ALE, 周波数領域, 変形DFT対 |
| Abstract | 周波数領域適応線スペクトル強調器（FDALE）による音声強調において，周波数領域を４つに分割し，各帯域での推定SN比に応じて相関分離パラメータを切り替えることを提案する．また，検出されたピッチ周波数に応じて各帯域の周波数幅を制御することも提案する．これらの効果は音声強調のシミュレーション実験により確認される． |