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平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0903  10. 通信システム-(1)
日時: 2012年10月20日(土) 14:00 - 15:18
部屋: 教養棟2号館 502室 (→地図)
座長: 武次 潤平 (岡山県立大学)

10-1 (時間: 14:00 - 14:13)
題名縦続型センサネットワークのプロトコル実装に関する研究
著者*小玉 一潤 (松江工業高等専門学校/電子システム工学専攻), 飯塚 育生 (松江工業高等専門学校/電気工学科)
Pagep. 230
Keyword通信, ZigBee, ITS
Abstractセンサネットワークの技術を渋滞長観測に適用するために,1次元センサネットワークに特化したプロトコルの開発を行う.ネットワークの形態が1次元のため,各ノードが自分の観測データはもとより他のノードで観測したデータも中継伝送する必要がある.縦続型センサネットワークは,1次元のためパケットを下りと上りのそれぞれの方向にマルチホップさせて伝達させる.一方で,1次元ゆえのノードの故障時対策を盛り込む.提案するシステムでノードを200個接続した場合のデータ収集に要する時間を小規模システムの実測から推定し,理論計算で求めた時間と比較して縦続型センサネットワークの有効性を評価する.

10-2 (時間: 14:13 - 14:26)
題名屋内位置同定のための超音波通信方式に関する研究
著者*手銭 義人 (松江工業高等専門学校電子情報システム工学専攻), 飯塚 育生 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 231
Keyword超音波通信, 位置同定
Abstract屋外で人や物の位置を同定するためにGPS (Global Positioning System)が広く普及している。GPSは複数のGPS衛星からの電波を受信してそれぞれとの距離を割り出すことにより位置を同定している。しかしなが ら電波が遮断される屋内では利用できず、また測定精度が数mであるため、精密な同定はできない。そこで屋内で位置同定を行うためにGPSに代わる システムが必要になる。本研究では電波に比べて伝搬速度の遅い音波に着目し、超音波を用いて屋内での位置同定システムを提案する。

10-3 (時間: 14:26 - 14:39)
題名GE-PONにおけるONUバッファ内データ量を考慮したグラント/リクエスト方式
著者*大内 泰介, 稲井 寛 (岡山県立大学)
Pagepp. 232 - 233
KeywordEPON, 帯域割当

10-4 (時間: 14:39 - 14:52)
題名振幅0を含む3値OFDM信号におけるPAPR低減方法
著者*中島 拓哉, 荒井 剛, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 234 - 235
KeywordOFDM, PAPR, 3値信号
AbstractOFDM(Orthogonal Frequency Dvision Multiplexing:直交周波数分割多重)は直交する多数の搬送波をディジタル変調して多重化する通信方式である. OFDM方式は,周波数利用効率が高く,移動体無線通信環境で広く用いられている.しかしながら, OFDM方式には送信波 形のPAPR(ピーク対平均電力比:Peak-to-Average Power Ratio)が大きいという欠点がある. 本稿では, OFDM信号の信号送信キャリア数に着目し, 同時送信キャリア数を変化させることでPAPRの抑制が可能かどうかを検討する. その方法の1つとして, 2値情報を振幅0を含む3値信号(+1, 0, -1)で表現する3値信号形式を利用することを考 える. 今回の検討では, 3値信号形式として5B4T(5Binary-4Ternary), 3B4T(3Binary-4Ternary)信号について検討し, キャリア数$N$=16, 32のシミュレーションにより, PAPRの CCDF(Complementary Cumulative Distribution Function)を求める.

10-5 (時間: 14:52 - 15:05)
題名RTTの異なるマルチパスTCPにおける効率的な輻輳制御
著者*三浦 史也, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagepp. 236 - 237
KeywordマルチパスTCP, 輻輳制御

10-6 (時間: 15:05 - 15:18)
題名センサネットワーク用協調ビーム形成法における適応送信手法の検討
著者*別府 多久哉, 冨里 繁, 田野 哲, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 238
Keywordセンサネットワーク, 協調ビーム形成法
Abstractセンサネットワークでは,通信の安定化を実現する技術として,複数の送信センサが協調してビームを形成する送信センサ協調ビーム形成法が研究されている.本検討では,このビーム形成法において,適応的に協調送信センサを選択して情報信号伝送を行う適応送信手法を提案する. シミュレーションの結果,平均BER=10^(-3)における所要平均Eb/N0は,協調送信センサ数を増やすことで5.2〜12.1dB改善できることが分かった.また情報受信センサにおけるSNRの累積分布特性は,CDFが10^(-2)となるSNRは,協調送信センサ数を増やすことで5.2〜12.1dB改善できることが分かった. 以上の検討結果より,提案した適応送信手法の有効性を明らかにした.