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平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0604  11. アンテナ・電磁波-(3)
日時: 2012年10月20日(土) 15:30 - 16:48
部屋: 教養棟1号館 302室 (→地図)
座長: 藤森 和博 (岡山大学)

11-13 (時間: 15:30 - 15:43)
題名中緯度・北極圏におけるMF帯放送波伝搬特性の検討
著者*松谷 龍一, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報工学専攻)
Pagep. 150
Keyword電波伝搬, MF帯, 電離層
Abstract自然現象は電波伝搬特性に影響を与えることが知られており,放送波を様々な地域で長期連続観測することで,自然現象が電波伝搬に与える影響のメカニズムの解明が期待できる.本研究では,夜間において電離層反射により長距離伝搬するMF帯放送波を,中緯度の日本(広島県,和歌山県)と北極圏のスウェーデン(キルナ)にて観測し,伝搬特性の比較・評価を行った.その結果,電離層反射による電波伝搬や,受信レベルが数日間上昇しない変動異常を観測することができ,特に北極圏では太陽フレアなどの活動による電離層への影響が顕著にあらわれることがわかった.

11-14 (時間: 15:43 - 15:56)
題名誘電体多層膜による3次元透明マントの設計について
著者*阿部 良亮 (山口大学工学部), 真田 篤志, 山本 綱之, 久保 洋 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 151
Keyword異方性媒質, 透明マント, メタマテリアル
Abstract誘電率と透磁率を制御した異方性媒質透明マントが提案されている. しかし, 現実には誘電率と透磁率を同時に制御するのは困難である. 本稿では,誘電率の異方性のみを制御する誘電体多層膜3次元透明マントを設計し,数値シミュレーションによりその動作を検証する.

11-15 (時間: 15:56 - 16:09)
題名2次元異方性媒質等価回路モデルによるカーペットクロークの設計について
著者*永山 務, 真田 篤志, 久保 洋 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 152
Keywordカーペットクローク, 異方性媒質, メタマテリアル
Abstract近年,等価回路モデルによる2 次元異方性媒質の解析法が提案され, 透明マント媒質の設計が行われている. 本稿では2 次元異方性媒質等価回路モデルを用いてカーペットクロークの設計及び解析を行う. この設計は著者の知る限り初めてのものである.

11-16 (時間: 16:09 - 16:22)
題名周期的に窓を持つ多層金属パターンで構成される偏波依存性のない左手系媒質
著者*金澤 富夫 (山口大学理工学研究科電子情報システム工学専攻), 久保 洋, 真田 篤志, 山本 綱之 (山口大学工学部)
Pagep. 153
Keyword左手系媒質, メタマテリアル, 人工媒質
Abstract左手系媒質として誘電体基板上に金属パターンを形成し多層に重ねたものが提案されている. しかし, その特性は偏波方向に依存している. 本発表では偏波依存性のない周期的に窓を持つ多層金属パターンで構成される左手系媒質について検討する.

11-17 (時間: 16:22 - 16:35)
題名周期摂動がCRLH導波管ビーム走査漏洩波 アンテナのサイドローブに与える影響について
著者*永井 翔太郎, 真田 篤志, 山本 綱之, 久保 洋 (山口大学大学院/理工学研究科)
Pagep. 154
KeywordCRLH, 導波管, 漏洩波, ビーム走査, メタマテリアル
Abstract我々はこれまでにV帯右手/左手系複合(CRLH)導波管ビーム走査漏洩波アンテナを試作し, その広角度ビーム走査動作を確認している. しかし, 放射実験より試作アンテナが均一開口面磁流分布を仮定した理論値よりも大きな不要なサイドローブを持つことがわかった. 本稿では, この不要サイドローブの原因が本アンテナの固定用ネジの摂動周期によるものであると考え, 摂動周期を大きく取ることでサイドローブレベルを抑制できることを実験的に確認した.

11-18 (時間: 16:35 - 16:48)
題名テラヘルツ帯における表面抵抗に対する異常表皮効果の影響について
著者*林 賢宏 (山口大学工学部), 真田 篤志, 永井 翔太郎, 山本 綱之, 久保 洋 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 155
Keywordテラヘルツ, 異常表皮効果
Abstract電子の平均自由行程が表皮の深さに対して無視できなる超高周波帯においては, 金属の表面抵抗は異常表皮効果の影響により, 古典的表面抵抗の理論特性に従わなくなる. 一方, 異常表皮効果が無視できなるテラヘルツ帯における表面抵抗の実験による定量的な評価はこれまでなされていない. 本稿では, 0.75-1.1 THz帯において金属の表面抵抗を測定し異常表皮効果の影響を定量的に評価した.