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平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0401  12. 光・量子エレクトロニクス-(1)
日時: 2012年10月20日(土) 9:25 - 10:17
部屋: 教養棟1号館 202室 (→地図)
座長: 岡田 和之 (近畿大学)

12-1 (時間: 9:25 - 9:38)
題名遠隔励起マルチコアEDFAを用いた光伝送システムにおける利得飽和基本特性
著者*長岡 大樹, 北村 心, 増田 浩次 (島根大学大学院 総合理工学研究科)
Pagep. 79
Keywordエルビウム添加ファイバ増幅器, 利得飽和, マルチコアファイバ, 光伝送
Abstract将来の超大容量な光通信システムの構築に向けて,マルチコアファイバなどの新規な空間多重方式等を用いた超大容量かつ高効率・低消費電力の光伝送システムの検討が進められている. 我々は, これまで, 遠隔励起マルチコアエルビウム添加ファイバ増幅器(RP-EDFA)を用いた低雑音・高効率な光伝送システムの光増幅中継特性の検討を報告している. 本稿は, 上記のRP-EDFA システムにおける波長多重(WDM)動作時の利得飽和基本特性について実験的に明らかにした.その結果, 本提案構成のRP-EDFAシステムは, 分布ラマン増幅(DRA)システムの2.0倍の高い励起効率を有することを実験的に明らかにした.

12-2 (時間: 9:38 - 9:51)
題名水面センシングにおける光学結合系の基本特性測定
著者*徳永 星哉 (島根大学総合理工学部), 田山 恵一 (島根大学大学院総合理工学研究科), 兼正 優 (島根大学総合理工学部), 北村 心 (島根大学大学院総合理工学研究科), 増田 浩次 (島根大学大学院総合理学研究科)
Pagep. 80
Keyword光センシング, 水面センシング, ガウシアンビーム
Abstract防災、漁業、環境応用などの観点から海、湖沼及び河川の水位のセンシングは重要である。これまでに光パルスまたは変調光の反射を用いた水位及び波高センシングが報告されている。我々はこれまでに波長多重光とマルチコアファイバを用いることにより多波長・多経路とした変調光を有する水面センシングシステムを提案してきた。今回、本提案システムにおける送受信に関し、光結合系の基本特性であるビーム径の広がりをガウシアンビームに着目して実験により調べた。我々が提案する水面センシングシステムに関し、ASE光源と大口径フォトダイオードを用いた実験室内実験と、ガウシアンビームの理論計算により、その光学結合系の基本特性を確認できた。

12-3 (時間: 9:51 - 10:04)
題名水面センシングシステム用増幅自然放出光源の実験検討
著者*兼正 優 (島根大学総合理工学部), 長岡 大樹 (島根大学総合理工研究科), 徳永 星哉 (島根大学総合理工学部), 田山 恵一, 北村 心, 増田 浩次 (島根大学総合理工研究科)
Pagep. 81
Keyword光センシング, 水面センシング, ASE光源
Abstract防災,漁業,環境応用などの観点から,海,湖沼及び河川の水位のセンシングは重要である[1].これまでに,光パルスまたは変調光の反射を用いた水位及び波高センシングが報告されている[2-4].我々はこれまでに, 波長多重光とマルチコアファイバを用いることにより多波長・多経路とした変調光を有する水面センシングシステムについて報告している[5].本システムに用いる光源としては, 水面での光の反射を利用するため, 無偏波であることが望ましい. また, 多波長・多経路とした変調光を有するためには広帯域であることが必須である. 今回は, 水面センシング用の光源としての増幅自然放出(ASE)光について検討した.

12-4 (時間: 10:04 - 10:17)
題名C帯EDFAにおける自然放出光受光型利得検出法による励起光波長依存性測定
著者*信川 友宏, 長岡 大樹, 北村 心, 増田 浩次 (島根大学大学院総合理工学研究科)
Pagep. 82
Keyword光増幅器, EDFA, AGC
Abstract将来の大容量光通信システムにおいて,光ノード及び光中継器で使用される光増幅器の動的利得一定制御(AGC)は必要不可欠な技術である.これまで我々は,エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)の自然放出光(SE光)受光に基づく独立制御型(自立型)のAGC方法について,利得検出精度に関するシミュレーション検討結果を報告した.本論文では,C帯EDFAにおけるSE光受光型利得検出法に関して,励起光波長依存性の実験検討を報告する.実験結果より,C帯EDFAに関して,SE光受光に基づく利得検出法において励起光波長依存性を初めて明らかにした.また,励起光波長による利得誤差が0.13dB以下となることが確認できた.