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平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0204  8. 電力系統II・発送配電・新エネルギー-(3)
日時: 2012年10月20日(土) 15:30 - 16:35
部屋: 教養棟1号館 102室 (→地図)
座長: 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学)

8-10 (時間: 15:30 - 15:43)
題名スイッチギヤの内部環境改善に関する研究
著者*金原 辰朗 (中国電力(株)エネルギア総合研究所)
Pagepp. 45 - 46
Keywordスイッチギヤ, 環境
Abstractスイッチギヤとは,高圧の機器等を一連の金属製箱に格納したもので,保守については,一部の劣化でも内蔵機器と一括取替となり,費用もかさむ。取替原因の多くは,吸湿による絶縁物の劣化や構造物の発錆であり,延命化するには箱内内部環境(温度,湿度)を改善する必要がある。箱内内部環境における問題点としては,仕切板が多くあり空気が滞留しやすいこと,開口部を通して湿気が侵入する場合があることなどが挙げられる。今回は,変電所の6kVスイッチギヤを対象とし,解析を通して箱内結露の要因をつかみ,改善策を策定した後,フィールド試験で検証するとともに,他の解析ソフトによる解析も行った。

8-11 (時間: 15:43 - 15:56)
題名配電系統信頼性評価におけるツール開発に関する研究
著者*佐藤 宏樹, 川原 耕治 (広島工業大学 工学部)
Pagep. 47
Keyword配電系統, 信頼度評価, 保護動作, 自動区分開閉器
Abstract昨年の震災以後,電力事業に対する関心が高まり,垂直統合に基づく供給体制を見直し,規制緩和をより一層進めるべきであるとの世論は大きい。加えて環境意識の高まりから,自然エネルギーに基づく発電も一層増加することが予想される。このような状況下においては,電力会社における系統運用や設備投資に対して,これまで以上の透明性を確保しつつ説明責任が問われることになる。配電系統は地理的条件によって信頼度が大きく異なる可能性があるため,公平に評価するツールの開発が課題となっている。国内における配電系統の信頼度評価ツール開発のための検討を行ったので,これについて報告する。

8-12 (時間: 15:56 - 16:09)
題名PVとFCを用いたシステムのモデリングと住宅運用に関する研究
著者*日高 尉仁, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 48
Keyword太陽電池, 燃料電池
Abstract近年、地球温暖化やエネルギー問題の影響により、太陽光(PV)、風力などの再生可能エネルギーが注目されている。特に、PVは政府の補助金制度により、住宅地域を中心に今後より一層普及していくものと考えられる。現状では、PV余剰電力の買い取り額は48円または42円であるが、今後PVの普及により、買い取り額が下落していくことは明白であるといえる。それゆえ、PV余剰電力を家庭内で消費する手法も将来的には検討する必要がある。 そこで我々は、燃料電池(FC)と電解装置(EL)にリチウムイオン電池(Li-Ion)を加えたシステムを提案する。提案システムのモデル化と運用方法について検討し、発電シミュレーションを行った。

8-13 (時間: 16:09 - 16:22)
題名福山太陽光発電所の発電データの検証
著者*宅野 和大, 平木 英治, 田中 俊彦 (山口大学 大学院理工学研究科), 岡本 昌幸 (宇部工業高等専門学校), 庄野 弘高 (中国電力株式会社)
Pagepp. 49 - 50
Keywordメガソーラ, 発電効率, 発電推移
Abstract近年,発電方式の多様化や地球環境保全の観点から再生 可能エネルギーが注目されており,大規模太陽光発電所で あるメガソーラが運転を開始している。 本論文では,中国電力福山太陽光発電所の発電データを 基に発電効率などを定量的に検証し,良好な運転特性が実 現できていることを確認したので報告する。

8-14 (時間: 16:22 - 16:35)
題名戸建てシェルタ用ユビキタス電源
著者*加藤 慶一 (山口大学大学院 理工学研究科), 岡本 昌幸 (宇部工業高等専門学校), 平木 英治, 田中 俊彦, 小金井 真, 三浦 房紀 (山口大学大学院 理工学研究科)
Pagepp. 51 - 52
Keyword大規模自然災害, 戸建てシェルタ, ユビキタス電源, 太陽電池, 燃料電池
Abstract近年,大規模自然災害が頻発し,被災者は避難所生活を余儀なくされる。避難所生活からの一日でも早い開放を目的とした早期設置型の戸建てシェルタ(Sectional Compact Emergency Shelter, SCES)が提案されている。著者らは先に,このSCESへの応用を目的とした可搬で,かつ,短時間で運転開始可能なユビキタス電源を提案し,その有効性を明らかにした。しかしながら,提案したユビキタス電源では,燃料電池の廃熱を床暖房の熱源として利用しており夏場の使用が想定されていない。本論文では,燃料電池の冷却法を空冷式とし,さらに,一軒のSCESにユビキタス電源を設置した実証実験を想定しSCES一軒分における構成機器の容量を決定したので報告する。