(セッション表へ)

平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0202  8. 電力系統II・発送配電・新エネルギー-(1)
日時: 2012年10月20日(土) 10:45 - 11:50
部屋: 教養棟1号館 102室 (→地図)
座長: 川原 耕治 (広島工業大学)

8-1 (時間: 10:45 - 10:58)
題名可逆セルの切り替え時間を考慮した水素貯蔵分散型電源システム
著者*山口 雄也, 高橋 明子, 今井 純, 舩曳 繁之 (岡山大学大学院)
Pagepp. 29 - 30
Keyword可逆セル, 燃料電池, 電解装置
Abstract近年、地球温暖化などの環境問題、エネルギー資源の枯渇といった問題に対して、再生可能エネルギーとして太陽光発電システム(PVシステム)に注目が集まっている。従来のPVシステムでは、負荷で消費される電力を除いた余剰電力を系統に逆潮流している。そのため、PVシステムの出力電力が急峻に変動すると、系統に悪影響を及ぼす。 本研究では系統への逆潮流を平準化するため、PV,燃料電池と水電解装置を一体型にした可逆セル,水素貯蔵タンクから構成される水素貯蔵分散型電源システムを提案した。しかし、PVシステムの出力は天候に左右されるため、様々な天候下でのシミュレーションを行い、異なる評価方法を用いて評価することでシステムの有効性を確認した。

8-2 (時間: 10:58 - 11:11)
題名PV導入時のオートタップチェンジャー付 柱上変圧器による電力損失改善
著者*青野 紀彦, 高橋 明子, 今井 純, 舩曳 繁之 (岡山大学大学院/自然科学研究科電子情報システム専攻)
Pagepp. 31 - 32
KeywordPV, オートタップチェンジャー付柱上変圧器, リアクトル, 電力損失
Abstract系統連系規定で定められている連系点の電圧上昇抑制機能は,直接発電出力を絞り電圧を調整する有効電力制御(以下,P制御)と,無効電力を供給し電圧を調整する無効電力制御(以下,Q制御)の2つがある.本論文では,オートタップチェンジャー付柱上変圧器を挿入し,パワーコンディショナによるP+Q制御を行ったときの電力損失改善効果を評価する. PV導入率100%の低圧配電系統での電力損失改善のために,ATC付柱上変圧器と直列リアクトル導入を検討した.これらを導入することによって,将来発生することが危惧されている,PVシステムによる電圧上昇問題をPV出力損失量1.9%で解決出来ることを明らかにした.

8-3 (時間: 11:11 - 11:24)
題名分散型電源システムにおける移動平均法と指数平滑法を用いた電力平滑化制御法の比較
著者*金平 知之 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 高橋 明子, 今井 純, 舩曳 繁之 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 33 - 34
Keyword分散型電源システム, 移動平均法, 指数平滑法, 電力平滑化制御法

8-4 (時間: 11:24 - 11:37)
題名遮断器一括監視装置の開発
著者*橋本 和文 (中国電力(株)エネルギア総合研究所)
Pagepp. 35 - 36
Keyword遮断器, 診断装置
Abstract配電線遮断器において,グリス固化等に起因する動作不良が発生すると,配電線系統事故時に停電範囲拡大と復旧時間の長時間化につながる恐れがあるため、遮断器の動作不調兆候を早期に発見し,動作不良による影響を極小化する必要がある。しかし,従来の遮断器監視装置は遮断器ごとに設置する必要があり,費用面の問題から導入が困難であった。これらの状況を踏まえ,電気所に1台の装置を設置することで,電気所の全遮断器の動作特性を一括して測定・診断が行える安価な監視装置を開発したので紹介する。

8-5 (時間: 11:37 - 11:50)
題名太陽光発電の供給先切替えによるEV共同蓄電の提案
著者*佃 寛介, 鳥羽瀬 進, 岡村 幸壽 (中電技術コンサルタント株式会社)
Pagepp. 37 - 38
Keyword太陽光発電, 蓄電池, EV, ICカード, 共同蓄電
Abstract複数箇所において系統連系された太陽光発電を切り替えてEV蓄電池に蓄えることにより、地域やグループ内で施設内負荷に給電する新しい共同蓄電池運用システムを提案する。EVを共同蓄電装置として使うため、ICカードを利用することにより、ソフト的に共同利用者(グループメンバー)の管理を行う。本システムによれば、EV共同蓄電を太陽光発電のみを電源とするクリーンな移動蓄電池として運用できる。