| 題名 | 太陽光発電大量導入時の停電作業計画について |
| 著者 | *小林 良平 (広島大学大学院 工学研究科 システムサイバネティクス専攻), 川原 耕治 (広島工業大学), 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学) |
| Page | pp. 8 - 9 |
| Keyword | 停電作業計画, 太陽光発電 |
| Abstract | 停電作業計画は安定な電力供給を損なうことなく，電力設備の補修等を実施するための計画 (系統構成･作業の組合せ･作業日程)を決定することである。今日では系統規模が拡大し，系統構成の複雑化に伴って，計画を支援するシステムの提案がなされてきた。これまで，当研究室では停電作業計画問題を系統構成の決定問題として捉え，高い供給信頼度を持つ系統の導出を目的とした停電作業系統を作成するシステムについての研究が行われてきた。 しかし，近年環境問題に対する意識の高まりにより，太陽光発電の大量導入が予想される。しかしながら，当研究室で開発された停電作業計画支援システムでは太陽光発電大量導入の影響は考慮されていない。 そこで本研究では，太陽光発電を大量導入したときの停電作業計画に与える影響を検討し，停電作業計画を支援するより実用的なシステムの提案について行う。 |
| 題名 | 実運用を考慮した太陽光発電量予測システムの開発 |
| 著者 | 生関 友裕, *清木場 大, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学) |
| Page | pp. 10 - 11 |
| Keyword | 太陽光発電量予測, 天候分類型ニューラルネットワーク, 需給制御システム, リアルタイムPV発電量予測, 予測誤差 |
| Abstract | 地球温暖化や化石資源枯渇をはじめとしたエネルギー問題の解決策として，クリーンな自然エネルギーを利用した発電方式に注目が集まっている。一方で，これらの自然変動電源は出力変動が設置環境に依存することから，電力系統に大量連系された場合に，周波数・電力潮流・電圧などの電力品質に悪影響を及ぼすことが懸念されている。このように，自然変動電源の大量導入に対応した次世代ネットワーク構築に向けた課題整理は信頼度維持の観点からも重要であり，著者らも 小規模独立電力系統を対象とした需給制御システムシミュレータを開発している。本稿では，その機能の一部である自然変動電源の出力予測手法として，天候を考慮したニューラルネットワーク(Weather Clustering Neural Network; WCNN)を用いたPV発電量の予測，及び実運用を想定した際のリアルタイムPV発電量予測について検証する。 |
| 題名 | スマートグリッドにおける最適運転計画方式の検討 |
| 著者 | *岡本 和也, 植田 悠仁, 加藤 浩介 (広島工業大学), 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学), 永田 武 (広島工業大学) |
| Page | pp. 12 - 13 |
| Keyword | スマートグリッド, 最適運用, 分散電源, 蓄電池, PV |
| Abstract | スマートグリッドは，複数の分散電源と電力著常設備と需要家で構成された小規模電力系統で，電力系統とは1点で連係している。負荷需要の変化に応じて，複数の分散電源やバッテリーを制御し需給調整を行い，電力系統側に対して，良き市民（good citizen）として振舞うことが求められている。本稿では，電力購入費用とガス発電費用の合計の最小化問題として定式化し，モデルシステムに適用した結果を報告する。このアルゴリズムを組み込んだマルチエージェントシステムを構築することにより，バッテリーを含むスマートグリッドの最適運用を比較的容易に決定できる。 |
| 題名 | スマートグリッドの孤立系統における事故復旧方式の検討 |
| 著者 | 横山 司, *川�� 由輝, 永田 武 (広島工業大学) |
| Page | p. 14 |
| Keyword | スマートグリッド, マルチエージェント, 事故復旧, 分散型電源, 孤立系統 |
| Abstract | 東日本大震災以降，持続可能な耐久性のある電力システムの実現が期待されている。特に，スマートグリッドは，分散型電源が多数導入された新しい電力供給形態として注目されている。これまで著者らは，マルチエージェント技術を用いた自律分散型の配電系統事故復旧方式を提案しているが，これらの方式は分散型電源を考慮していない。本稿では，スマートグリッドの事故復旧に焦点をあて，電力系統（グリッド）事故停電時において，分散型電源を積極的に利用した孤立系統停電復旧方式を提案する。提案方式は，エージェント間の協調動作により柔軟な復旧が期待できる方式である。 |
| 題名 | ポーランドにおける風力発電導入拡大のための安定化・需給制御の基礎的検討 |
| 著者 | 杉原 弘章, *小川 明宏, 倉本 学, 石川 文雄, 矢田 秀夫, 福島 透 (中国電力) |
| Page | pp. 15 - 16 |
| Keyword | ポーランド, 風力, 過負荷, 需給調整 |
| Abstract | NEDOの委託によりポーランドにおける地球温暖化対策の案件組成調査を行った。ポーランドでは北部のバルト海沿岸地域を中心に風力発電の導入拡大が期待されているが、送電線の過負荷や需給バランス等の電力系統側の対策が課題となっている。そこで、系統安定化装置（SPS）による送電線の過負荷防止対策や蓄電池による需給バランス対策等、日本のスマートグリッド技術の適用を検討し、シミュレーションによる効果の検証を行った。この結果、SPS の導入により送電線を増強することなく風力発電の導入量を拡大できることを確認した。また、変動抑制やピークシフトに必要な蓄電池の容量を試算した。 |