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平成26年度 (第65回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1204  11. アンテナ・電磁波-(2)
日時: 2014年10月25日(土) 15:30 - 16:48
部屋: 1号館 01211 (→地図)
座長: 冨里 繁 (岡山大学)

11-6 (時間: 15:30 - 15:43)
題名磁気メタマテリアルを用いたサブ波長TEMモード導波管の設計
著者*張 侃裕, 石川 篤, 藤森 和博, 鶴田 健二 (岡山大学 自然科学研究科)
ページp. 345
キーワードMetamaterial, Magnetic resonance, Waveguide, TEM-mode
アブストラクトMetamaterial, a new class artificial material made of subwavelength metallic structures, has introduced new paradigm in electromagnetism, where the electromagnetic (EM) responses can be tailored at will. Of special interest are magnetic metamaterials exhibiting a negative permeability within a certain frequency range. While these magnetic activities have not been well appreciated, they could provide unique EM configurations to manipulate the EM wave in an efficient way. Here, we propose a novel subwavelength TEM-mode waveguide by using a pair of magnetic metamaterials with a negative permeability between metal palates.

11-7 (時間: 15:43 - 15:56)
題名導波管の上下面に金属円柱を交互に取り付けた左手系線路の検討
著者*貞升 翔吾, 久保 洋, 山本 綱之, 真田 篤志 (山口大学大学院理工学研究科)
ページp. 346
キーワード左手系線路, アンテナ, メタマテリアル, マイクロ波
アブストラクト左手系線路は, 直列のキャパシタンスと並列のインダクタンスの等価回路で表現され, 波の進む方向とエネルギーの進む方向が逆となる電磁波が伝搬する線路である. これまでに, 遮断領域導波管の下にスタブ導波管を取り付けた導波管型左手系線路が提案されている. 本発表では, 導波管内に金属円柱を配置した左手系線路を検討する.

11-8 (時間: 15:56 - 16:09)
題名人体を経由するタッチ給電システムの実験
著者*田中 聡, 山本 遼馬, 田頭 渉 (福山大学/工学部)
ページpp. 347 - 348
キーワードワイヤレス給電, 人体, 電磁誘導方式
アブストラクトワイヤレス給電は携帯機器やウエアラブル機器などの充電に使われているが、充電台やパッドにそれらを置く方法は接触方式の充電台と比べてユーザに大きなメリットがあるとはいえない。携帯機器であれば手に握っている場合や身体に装着している間に充電される方がより利便性が高い。このような人体の一部を使って給電するシステムをタッチ給電システムと呼ぶことにする。 本研究では人体の導電性を生かして体表を伝わる表面波(エバネセント波)により、従来より少し長い距離での電力伝送を行うことを目的とした。また、将来的にはエネルギーの伝搬フィールドを限定することにより高調波成分の伝搬を有利に利用することも視野に入れている。実験では、木製の手、石膏の手、人間の手の3種類の手のモデルを作成して伝搬特性を比較した。

11-9 (時間: 16:09 - 16:22)
題名1THz帯における銅の常温異常表皮効果の実験的評価
著者*林 賢宏, 真田 篤志 (山口大学大学院理工学研究科)
ページp. 349
キーワードテラヘルツ, 異常表皮効果
アブストラクト電子の平均自由行程と表皮厚が同程度となる1 THz帯において金の異常表皮効果が観測されている. しかし, これまで金以外の金属の異常表皮効果の実験的な評価は為されていない. 本稿では銅に対して1 THz帯における常温の表面抵抗を測定し, 異常表皮効果の影響を定量的に評価した.

11-10 (時間: 16:22 - 16:35)
題名ノーマルモードノイズ低減によるコモンモードノイズ発生量抑制の検討
著者*三倉 駿紀, 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
ページp. 350
キーワードノーマルモードノイズ, コモンモードノイズ, モード変換
アブストラクト電源系配線における不要電磁放射(Electromagnetic Interference: EMI)の主な発生原因としてコモンモードノイズがあるが, コモンモードノイズはモード変換によりノーマルモードノイズから生じることがある.よって効率の良い電力変換のため利用が拡大しているDC-DCコンバータの半導体のスイッチングにより生じるノーマルモードノイズの効果的な抑制はEMI低減に必須である. 通常DC-DCコンバータ直近にパスコンは実装されるが,断面構造の異なる線路の接続位置であるモード変換点に近くにパスコンを実装する方がコモンモード発生の抑制には効果のあることが確認できた.

11-11 (時間: 16:35 - 16:48)
題名グラウンド面からの高さを変えた場合の差動線路の屈曲部におけるモード変換量のモード等価回路による評価
著者*高力 圭太, 菅 翔平, 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾 (岡山大学)
ページp. 351
キーワードモード等価回路, 差動線路, 屈曲構造, モード変換, 電流配分率
アブストラクト差動線路の屈曲部では,構造の不連続によりモード変換が生じる.そのモード変換量を評価するため,伝搬するモード毎に分けて表現できるモード等価回路を適用した.その結果,モード変換量は線路の平衡度hだけでなく,モード等価回路中のリアクタンス素子の値も重要であることが判明した. これまでの評価はグラウンド面からの高さを一定とし信号線間隔を変えた場合が対象であった.本稿では信号線間隔を一定とし, 高さを変化させた場合を対象とした.