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平成26年度 (第65回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1201  24. ファジィ・AI・GA
日時: 2014年10月25日(土) 9:00 - 9:52
部屋: 1号館 01211 (→地図)
座長: 韓 虎剛 (県立広島大学)

24-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名遺伝子ネットワークのVohradskyモデルの同定:効率的パラメータ推定手法の提案
著者*米澤 卓也, 木村 周平 (鳥取大学大学院工学研究科)
ページpp. 327 - 328
キーワード遺伝子ネットワーク同定, GA, Vohradskyモデル
アブストラクト遺伝子ネットワークの同定とは遺伝子発現量の時系列データから遺伝子間の相互作用を推定する問題である. 本研究では遺伝子ネットワークのVohradskyモデルを同定するための従来手法を改良し,その高速化を図る. 具体的には,線形連立方程式を解き,2次元の関数最適化問題の最適化を行うことで,Vohradskyモデルのパラメータ推定を行うものである. 数値実験を通し,提案手法は従来手法よりも高速であるものの,偽陽性相互作用が多く推定されるという問題が確認された. しかし,従来手法の初期値推定に利用することで,従来手法の性能改善に利用できると考えられる.

24-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名二次割当問題に対する反復局所探索法の性能比較
著者*赤木 勇斗 (岡山理科大学大学院 工学研究科), 片山 謙吾, 南原 英生, 西原 典孝 (岡山理科大学工学部情報工学科)
ページpp. 329 - 330
キーワード組合せ最適化, 局所探索法, 反復局所探索法, 二次割当問題
アブストラクト組合せ最適化問題に対するメタ戦略として,局所探索法とKick を主要オペレーターとして構成する反復局所探索法(Iterated Local Search,ILS)が知られている.ILS の性能は主要オペレーターの性能に大きく依存するため,これらの研究が盛んに行われている.局所探索法としては,最良移動戦略,即時移動戦略,don't look bitにもとづく2-opt 局所探索法(2-opt Local Search, 2LS)と,我々が二次割当問題(Quadratic Assignment Problem,QAP)に対して示した2 種類のk-opt 局所探索法(k-opt Local Search, KLS) である標準KLSと変形KLSが知られているが,これらの局所探索法をILS等に導入して検証した例は少ない.そこで本研究ではQAP に対して,上記の5 種類の局所探索法と2 種類のKick(RandomKick とHighCostKick)を組合せて構成したILS を提案し,それぞれの性能比較を行う.

24-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名ノード配置問題に対する局所探索法の効率化の検討
著者*岡本 宥祐 (岡山理科大学工学部情報工学科), 赤木 勇斗 (岡山理科大学大学院工学研究科), 片山 謙吾, 南原 英生, 西原 典孝 (岡山理科大学工学部情報工学科)
ページp. 331
キーワード組合せ最適化, 局所探索法, ノード配置問題, 可変深度探索法
アブストラクトネットワークに関連する組合せ最適化問題の一つとして,双方向マンハッタンストリートネットワーク(Bidirectional Manhattan Street Network, BMSN) を対象としたノード配置問題(Node Placement Problem, NPP)がある.我々はこのNPPに対して可変深度探索法(Variable Depth Search, VDS)にもとづくk-opt局所探索法 (k-opt Local Search, KLS)を提案した.KLSは一般的な2-opt局所探索法(2-opt Local Search, 2LS)よりも探索範囲が広くより良好な解を算出可能であるが,処理時間が増加する.そのため,KLSの処理の効率化については検討の余地が残る. そこで本研究では,2LSにおいて解の質を維持しつつ探索の範囲を限定して処理の効率化を行う don't look bit (DLB)の技法をKLSに導入し,効率化の検討を行う.

24-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名ドミノの初手に関する一考察
著者*溪 賢順, 新谷 敏朗 (福山大学工学部情報工学科)
ページp. 332
キーワードドミノ, 組み合わせ, ゲーム, 確率, Five-up
アブストラクトドミノは世界の4大ゲームのひとつである。いくつかの変種があるが、Le Quintette、またはFive-upと呼ばれる対戦型の二人零和ゲームについて、約10万通りが存在する初期状態の5個の手牌の組み合わせを6通りに分類した。そして、初手にドブレ(ぞろ目の牌)を出して相手が山から牌を引く確率と引いた場合に引く個数の期待値を計算した。その結果、典型的な場合である「ドブレが1個で残り4個のサンプレ(ぞろ目でない牌)にドブレと同じ数字(家族)が1個だけ含まれる」場合が2割弱で最も多いこと、その場合にドブレを出すと、相手が引く可能性が1/4程度あり、引く個数の期待値は4.0であることが明らかになった。