題名 | 歩行信号波形の歩行周期変動依存性 |
著者 | 福田 朋大, *栗田 耕一 (近畿大学工学部) |
ページ | p. 306 |
キーワード | 歩行計測, 静電誘導, ゆらぎ |
アブストラクト | 人の歩行運動は,脊髄からの信号と感覚系のフィードバックの統合による自律的なものであり個人固有の特徴を備えていると言われている。そこで,高感度静電誘導型ワイヤレスセンサを用いて計測した歩行信号をLabVIEWソフトを用いて信号処理した。周波数と特徴量ベクトルを直接算出・比較するプログラムを作成することにより,リアルタイムに検出,解析することが可能となった。これにより,データ処理が容易になり,大幅な時間短縮を実現した。 |
題名 | 立体音響を用いた道案内システムに関する研究 |
著者 | *末澤 佑規, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻) |
ページ | pp. 307 - 308 |
キーワード | 立体音響, スマートフォン, 道案内 |
アブストラクト | 近年,Google Glassに代表されるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)方式の拡張現実ウェアラブルコンピュータの実用化が進んでいる.これらのHMD方式のデバイスの特徴は,「ユーザの視線上に情報を重畳表示させることにより目線を動かさずに情報を得る事ができる」,「スマートフォンを持たずとも操作ができる」という点が挙げられる.これは近年問題になっている「歩きスマホ」や「ながらスマホ」といった前方不注意による事故の防止にも役立つと考えられる.本研究ではこの特徴を維持しつつさらに+αの情報を提示するために聴覚に注目し,スマートフォンと立体音響を用いて情報を提示するシステムを提案する. |
題名 | 徐脈性不整脈の確率的出現に対応した模擬心電位発生装置 |
著者 | *尾上 雅尚 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 茅野 功 (川崎医療福祉大学医療技術学部), 横川 智教, 佐藤 洋一郎, 有本 和民 (岡山県立大学情報工学部) |
ページ | pp. 309 - 310 |
キーワード | 心臓ペースメーカ, 心電位発生装置, M系列, 不整脈 |
アブストラクト | 近年,心臓ペースメーカ(以下,ペースメーカ)の高機能化が進んでいる.ペースメーカの開発には,動作確認のため模擬的な心電位発生装置が必要となる.この装置には,不規則に発生する不整脈を実現するため確率的に波形の出力を制御できる必要があるが,現在これらの機能を持つ装置はない. そこで本研究では,心電位を5 領域に分割管理し,M系列を用いた疑似乱数bit列による確率変数レジスタを設け,これらの機構を用いて確率的に発生するMobitz II 型及びWenchebach 型不整脈の発生を可能にする模擬心電位発生装置を提案した.また, FPGAを用いた回路実装から所望の機能を実現していることを確認した. |
題名 | タブレット型情報端末の組み込みカメラを用いた視線モーションによるハンズフリー入力システムの開発 |
著者 | *早田 良 (広島市立大学大学院情報科学研究科), 疋田 真一 (大阪電気通信大学工学部電子機械工学科), 小野 貴彦, 小林 康秀, 齊藤 充行 (広島市立大学大学院情報科学研究科) |
ページ | pp. 311 - 312 |
キーワード | 視線入力, タブレット |
アブストラクト | 視線による情報機器への入力方法として,ディスプレイ上の注視点とカーソルを対応させる方法があるが,注視点を求めるためにキャリブレーションが必要である.本研究では,キャリブレーションフリーな視線入力システムへのアプローチとして,特定の視線モーション(例えば,右→左→右のような一連の視線の動き)により入力操作を行うシステムの開発に取り組んでいる.市販のタブレット型情報端末に組み込まれたカメラを用いた視線入力システムを開発し,一方向と往復運動の視線モーションを検出することで,一方向の視線モーションではおよそ1秒,往復運動の視線モーションでは2秒以内で入力操作が可能であることを確認した. |
題名 | 不均一導体モデルを用いたインピーダンスプレチスモグラフィによる下肢血流評価 |
著者 | *楠原 俊昌, 中村 隆夫, 山本 尚武 (岡山大学) |
ページ | pp. 313 - 314 |
キーワード | インピーダンスプレチスモグラフィ, 生体電気インピーダンス, 下肢血流量, 不均一導体モデル |
アブストラクト | 体肢への動脈血流入の観察に用いられるインピーダンスプレチスモグラフィ(Impedance Plethysmography)では,測定区間となる体肢の20 cm程の解剖学的構造を一様とみなした並列導体モデルに基づき血流量が算出されている。しかしながら,実際には測定区間の肢端側でインピーダンスが高く,体幹側で血流量が多い逆転現象により,同モデルによる血流量の算出は過少評価となっている。 本研究では,並列導体モデルを不均一導体モデルに改め,より正確な下肢血流量の推定を行った。本法により下肢血流量は従来法による推定値よりも10%前後大きいことが確認できた。血流量の偏在に対応できる本法は,インピーダンスプレチスモグラフィの診断価値向上に寄与するといえる。 |