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平成26年度 (第65回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0204  7. 電力系統I-(4)
日時: 2014年10月25日(土) 15:30 - 16:35
部屋: 1号館 01104 (→地図)
座長: 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学)

7-16 (時間: 15:30 - 15:43)
題名家庭用燃料電池の運用に関する研究
著者*松浦 淳郁 (広島工業大学大学院電気電子工学専攻), 川原 耕治 (広島工業大学電気システム工学科)
ページp. 68
キーワード太陽電池, 燃料電池, 電気分解装置, 電力貯蔵装置, 最適化問題
アブストラクト近年、地球温暖化やエネルギー問題の影響により、太陽光、風力などの再生可能エネルギーが注目されている。特に、太陽電池は政府が積極的に導入を推し進めている。太陽電池は、日射強度や気温の影響により出力が大きく変動し、夜間の発電は不可能である。一般的に、この問題を解決する手法として電力貯蔵装置が用いられる。我々は、この電力貯蔵装置に、燃料電池と電解装置を用いたシステムを構築している。これまでに本研究室では、このシステムのモデルを作成し、シミュレーションを行ってきた。今回は加えて、システムの運用最適化問題を解き、一日の運用コストの比較を行った。

7-17 (時間: 15:43 - 15:56)
題名多機系統におけるPSSの設置および設計順序の一検討
著者*永田 憲輔, 造賀 芳文, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学大学院 工学研究科 システムサイバネティクス専攻 電力・エネルギー工学研究室)
ページpp. 69 - 70
キーワードPSS, 留数, 条件数, 不確実性
アブストラクト近年、長距離送電系統の事故時に発生する広域的な長周期動揺が問題となっており、その対策として、PSS(Power System Stabilizer)が有効とされている。また今後、自然変動電源の大量導入や電力自由化の拡大による、不確実性の増大が懸念されている。これを踏まえ、本研究グループでは不確実性に対し有効なロバスト性を考慮したPSS設計に関する研究を行ってきたが、1台のみを対象としてきた。そこで、複数のPSSの設置および設計を考える。その際、複数の制御器間の干渉や、設置場所によって制御性能に与える影響が異なる点などを考慮しなければならず、設計する順序が重要になる。本稿では、留数および条件数によりPSSの設計順序を決定し、制御性能の比較を行う。

7-18 (時間: 15:56 - 16:09)
題名太陽光発電の出力変動による線路潮流の不確定性を考慮した停電作業計画に関する一考察
著者*伊藤 睦晃, 造賀 芳文 (広島大学), 川原 耕治 (広島工業大学), 餘利野 直人, 佐々木 豊 (広島大学)
ページpp. 71 - 72
キーワード停電作業計画, 太陽光発電
アブストラクト近年エネルギー問題や環境問題の観点から,再生可能エネルギーによる発電が注目され,特に今後,電力系統内に太陽光発電が大量導入される予定である。太陽光発電は天候によって出力が変動するため,電力の需給不均衡や線路過負荷を引き起こす可能性がある。 本稿では,まずPVの出力変動による線路潮流の不確定性を考慮した停電作業計画についての考え方を示す。次に現行のエネルギー基本計画に従って将来のPV導入量を想定し,当研究室で開発してきたシステムにて導出される解を分析することでPVが電力系統内に大量に導入された際の停電作業計画への影響について考察を行ったので,これについて報告する。

7-19 (時間: 16:09 - 16:22)
題名気温,湿度,気圧のメソ数値予報モデル格子点値を用いた重回帰分析による広島における日射量予測
著者*滝田 生成, 桶 真一郎 (津山工業高等専門学校)
ページpp. 73 - 74
キーワード予測, メソ数値予報モデル格子点値, 重回帰分析, 晴天指数
アブストラクト太陽光発電システムの出力は気象条件によって大きく変動するという欠点があるため,太陽光発電システムの運用においては,その出力を大きく左右する日射量の予測が重要である。本研究では,多地点における日射量予測において利用される格子点データであるメソ数値予報モデル格子点値の気温,湿度,気圧を用いて重回帰分析によって広島における日射量を予測した。2009年の1年間のRMSEは,0.379kW/m2である。月ごとのRMSEは0.4kW/m2付近であり,月ごとの違いはほとんどなかった。また,予測期間の2月,5月,8月および11月における時刻別のRMSEの推移も,月ごとの違いはほとんどなかった。

7-20 (時間: 16:22 - 16:35)
題名簡易な全天日射スペクトル推定モデルに及ぼすエーロゾルの影響
著者*帆足 介, 山本 真弘, 桶 真一郎 (津山工業高等専門学校)
ページpp. 75 - 76
キーワードglobal spectrum distribution, aerosol, yellow sand, SPCTRAL2
アブストラクト集光式太陽光発電システムなどに使用される多接合型の太陽電池は,異なる分光感度を有する太陽電池を積層しているため,出力計算や電流整合を行なう上で入射する日射スペクトル分布を把握することが重要となる。その観測網整備の現状は不十分であり,十分なデータを得ることができていない。先行研究で,全国各地における日射スペクトル分布を簡便に求めるために,従来モデルのSPCTRAL2に用いられる入手が困難な気象データの代わりに全天日射強度を用いて日射スペクトル分布を推定するモデルが提案された。本研究では,提案モデルにおけるエーロゾル(黄砂)の取り扱いが適切かどうかを検討した。