| 題名 | インバータによる系統安定化実験環境の構築 |
| 著者 | *関崎 真也, 中村 優希, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学 工学研究科/JST CREST) |
| ページ | pp. 59 - 60 |
| キーワード | 同期化力, インバータ, 安定度, 実証実験 |
| アブストラクト | 再生可能エネルギーが大量導入され，火力発電機の割合が低下することで，将来的に電力系統の同期化力低下が懸念される。著者らは，再生可能エネルギー電源大量導入により悪化する将来の電力系統の安定度維持を目標として，これまでインバータへの疑似同期化力の具備について検討を行ってきた。インバータによる系統安定化の有効性はシミュレーションにより検証してはいるが，将来的な電力系統の安定運用には，開発したインバータ制御系のハードウェア実装，および実機を用いた電力系統における有効性の実証試験が課題となる。そこで，開発したインバータの社会実装を視野に入れ，電力系統における有効性をハードウェアレベルで検証可能な実験環境の構築を行った。 |
| 題名 | 夜間高負荷時における無効電力プライシング法 |
| 著者 | *石田 俊介, �盒� 明子, 今井 純, 舩曳 繁之 (岡山大学) |
| ページ | pp. 61 - 62 |
| キーワード | 配電系統, 無効電力制御, 太陽光発電, 電気自動車 |
| アブストラクト | 近年の環境・エネルギー問題の深刻化から，電気自動車(Electric Vehicle；EV)や太陽光発電(PV：Photovoltaics)が注目を浴び，普及が進んでいる。EVの普及に伴う問題点として，同時間帯に各家庭が充電を一斉に行った場合，高負荷による系統内での電圧下限逸脱が懸念されている。一方で，PVシステムのパワーコンディショナー（PCS：Power Conditioner System）は，無効電力制御機能を有しており，進相無効電力を出力することで高負荷時における電圧下限逸脱の解決策として使用可能である。 本論文では，複数のEV充電による高負荷時において，PCSによる無効電力制御を行った場合を想定した無効電力プライシング手法を提案する。提案法は，無効電力出力による電圧維持機能が高い地域に高いインセンティブを持たせることに成功した。 |
| 題名 | 回帰分析及びパターンマッチングを用いた太陽電池の日射量予測に関する研究 |
| 著者 | *白上 敬一 (広島工業大学 工学部), 川原 耕治 (広島工業大学 工学部 電気システム工学科) |
| ページ | p. 63 |
| キーワード | 日射量予測, 回帰分析, パターンマッチング |
| アブストラクト | 近年、エネルギー問題などの影響により太陽光発電（PV）の重要性は高まっている。しかし、天候による日射の変化の影響を受けるため安定した電力の確保が難しいという欠点がある。 その対策の一つとして蓄電池と併用したシステムが一般家庭に普及しつつある。 本研究室では太陽光発電と燃料電池を組み合わせたシステムを保有しており、この燃料電池を効率よく運用するには翌日の電力需要量と太陽光発電量を知る必要がある。 本研究では発電量を求める過程で必要となる、24時間先までの日射量予測を行う。 |
| 題名 | 配電系統における電圧制御機器群の自律分散制御 |
| 著者 | 餘利野 直人, *井上 幸志郎, 久留島 智博, 造賀 芳文, 佐々木 豊 (広島大学), 渡辺 雅浩 (日立製作所) |
| ページ | pp. 64 - 65 |
| キーワード | 配電系統, 電圧制御, 自律分散制御, マルチエージェントシステム, 分散電源 |
| アブストラクト | 近年，地球環境問題を背景に自然エネルギーを利用した分散型電源の大量導入が予想されている。出力変動の激しい分散型電源が系統に連系されると配電系統の電圧値が法律で定められている範囲を逸脱する可能性がある。そこで，先行研究ではタップ機器などの多数の電圧制御群の制御手法について研究し，自律分散制御に適した制御指標(指標s)を開発した。また，通常，1制御器に対し1地点の制御対象地点であるが，今後，センサー付開閉器の設置台数の増加が予想されており，複数地点の制御を行う必要がある。従って，本研究では，1制御器が複数地点の電圧を制御する場合の制御手法とタップ機器1台が故障した場合の電圧の制御手法を提案する。 |
| 題名 | 電力市場の約定シミュレーションに関する基礎的検討 |
| 著者 | *森永 康平 (広島大学大学院工学研究科), 餘利野 直人, 佐々木 豊, 造賀 芳文 (広島大学大学院工学研究院) |
| ページ | pp. 66 - 67 |
| キーワード | 電力市場, 約定シミュレーション, スポット市場, マルチエージェント, 価格予測 |
| アブストラクト | 近年、我が国ではエネルギーへの関心が高まっており、電力の自由化が進んでいる。自由化にあたり、需給調整の場である電力市場における取引が更に活発になることが考えられる。我が国では日本卸電力取引所(JEPX:Japan Electric Power eXchange)で電力取引が行われており、スポット市場が主な需給調整の場である。今後、スポット市場においてPPSの割合が更に増えると、スポット市場において需給の変化が大きくなることが予想される。 著者らはこれまで、JEPXのスポット市場に着目し、約定システムのモデル化を行ってきた。 本稿では、スポット市場の分析や入札戦略を考える上で必要となるエージェントシステムを実装し、入札総量が異なる場合の約定価格を検証する。 |