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平成24年度 (第63回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1502  21. コンピュータネットワーク-(1)
日時: 2012年10月20日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 教養棟2号館 604室 (→地図)
座長: 原 元司 (松江工業高等専門学校 情報工学科)

21-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名情報集約ルータによる効率的なセンサーネットワークの構築
著者*中村 樹雄, 長坂 康史 (広島工業大学 情報学部情報工学科)
Pagep. 365
KeywordZigBee, センサーネットワーク
Abstractユビキタスネットワーク社会実現のため、無線端末とセンサーを用いたセンサーネットワークが注目されている。センサー情報を無線通信で取得し、センサー情報を基にサービスを提供することで、スマートハウスのような快適な社会を構築することが可能である。しかし、センサーネットワークが大規模になると受信データが増加し、膨大な数のデータがサーバに集中する。その結果、輻輳が発生し、データ処理の効率を下げる可能性がある。 そこで本研究では、近距離無線通信規格ZigBeeに対応した小型無線モジュールXBeeを用いた受信データ増加に伴うデータ処理効率低下を改善することを目的としたセンサーネットワーク構築に関する提案を行う。

21-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名効率的情報共有を目的としたクラウドシステムに関する研究
著者*藤原 和洋, 長坂 康史 (広島工業大学 情報学部情報工学科)
Pagep. 366
Keyword圧縮, クラウドコンピューティング
Abstract近年,情報通信端末に加え,家電製品までもがネットワ ークに接続され,多くの情報をインターネット上で扱うこ とができる様になった.特に昨今では,クラウドコンピュ ーティングが注目を集めており,位置情報や画像の他,音 声などの情報を複合的に扱うサービスが多く存在する.し かし,利用者の増加に伴い,トラフィックが急速に増大し, 通信回線を圧迫する可能性がある. そこで本研究では,この増大するトラフィックを圧縮す ることにより低減し,通信回線の圧迫を軽減すると共に, プロトコルとして実装し汎用性のある通信システムを開 発する事を目的とする.

21-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名IPv4環境におけるエニーキャスト通信を模擬した通信システムの設計
著者*田 一楠 (広島国際学院大学大学院工学研究科), 趙 悦 (広島工業大学大学院工学系研究科), 南 憲明 (広島国際学院大学大学院工学研究科), Aiguo He (会津大学大学院理工科研究科)
Pagepp. 367 - 368
Keywordエニーキャスト, IPv4, ファイル転送
AbstractエニーキャストはIPv6で新たに導入されたアドレッシング方式である。本稿では、エニーキャストにある同じサービスに同じIPアドレスを割り当てるという考えに基づき、IPv4環境においてエニーキャスト通信を模擬した通信システムの設計を行う。本稿のシステムでは、同じIPアドレスを複数のサーバインターフェースに設定し、このIPアドレスは、“サービスアドレス”と定義され、同じサービスを提供する。外部からは、一台のサーバとして認識され、通常のルーティングが行われる。実際にUDPとTCP通信を行う前に、アプリケーション層で情報取得プロセスを通じて、最適なパスにある一台のサーバから必要な情報を取得し、通常のユニキャスト通信を行う。

21-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名屋外無線LAN環境を想定した災害データ共有のためのデータ交換プロトコルの検討
著者*片平 翔太, 重安 哲也 (県立広島大学経営情報学部), 松野 浩嗣 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 369 - 370
Keyword被災情報提供システム, 災害対策, 無線ネットワーク, パケット交換方式
Abstract地震や津波などの自然災害が発生した際には,一刻も早く被災地の被災情報を収集することが被害の拡大を防ぐために必要である. これまで,我々は,自然災害発生時でも情報伝達能力を失わないために,災害発生後に独自構築した無線ネットワークにより被災情報を収集,共有するシステムについて検討を行い,改善方式として無線リンクの中のボトルネックリンクを改善する手法や,無線の通信特性を考慮した情報伝達プロトコルに関する基礎検討を行ってきた. 本稿では,これまでの研究に引き続き,実際のパケットロスが発生する環境下においても正常に機能するデータ交換プロトコルについて検討を行った結果について報告する.

21-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名MACレベルブロードキャスト性能の向上を目的とした指向性受信方式の導入に関する一検討
著者*竹川 恭平, 重安 哲也 (県立広島大学)
Pagepp. 371 - 372
Keyword無線ネットワーク, ブロードキャスト, 指向性受信, 隠れ端末
AbstractIEEE802.11では,ブロードキャスト送信時は隠れ端末の送信を抑えるためにRTS/CTS交換を使用せずに送信を行うため,高トラフィック時は受信率が低下するという問題点が指摘されている. これに対し,隠れ端末と多く隣接している端末に対して事前にRTS/CTS交換を実施することで受信率を向上させる方式が提案されている.しかし,同方式では隠れ端末と多く隣接している端末のみを守るため,端末間の受信率にばらつきを生じさせる危険性がある. 本稿では,受信端末に指向性アンテナを付与しパケットを指向性受信することにより,端末間の受信率のばらつきを大きく改善すると共に,端末の受信率も向上できることを報告する.

21-6 (時間: 11:35 - 11:48)
題名送信電力制御に着目した無線センサネットワークにおける通信特性に関する一検討
著者*伊達 仁美, 重安 哲也 (県立広島大学経営情報学部経営情報学科)
Pagepp. 373 - 374
Keyword無線センサネットワーク, 受信局主導型, 省電力, 送信電力制御
Abstract無線センサネットワークは,設置場所を限定しないあらゆる環境下での利用が求められ,センサノードは電源供給が困難な場所に配置されることもあるが,そのような場合は,電池駆動のセンサノードの省電力化は重要な課題となる.本研究では,送信電力を削減する省電力MACプロトコルの実現のために検討した結果を報告する.具体的には,一般的なコンテンション方式であるCSMA/CAでは,電力制限によりスループットが低下することを明らかにし,送信電力制御を導入するには衝突を防止できる受信局主導型MAC プロトコルと組み合わせることが有効であることを述べる.